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口座開設時の口座選択(特定口座・一般口座)

あなたが証券会社に口座を開くときに戸惑われる可能性があるのは、"開く口座の種類を選ぶとき"だと思います。

銀行の口座を開く場合は、特に迷うこともなく、普通口座を開設することができたと思います。しかし、証券会社の口座を開く場合、"特定口座(源泉徴収あり)"、"特定口座(源泉徴収なし)"、"一般口座"と、なじみのない口座名から1つを選ばなくてはなりません。

各口座の解説は、以下です。

1.まず、"特定口座(源泉徴収あり)"は、投資信託の売却で利益が出た場合に、証券会社が税金分を自動徴収(=源泉徴収)してくれる口座です。

証券会社が、自動徴収した税金をあなたに代わって税務署に支払ってくれるため、確定申告をする必要がなくなります。

2.次に、"特定口座(源泉徴収なし)"は、上記のように税金を自動的に徴収してくれません。そのため、投資信託の売却で利益が出た場合は、確定申告をしなければなりません。

ただ、証券会社が1年間の損益を計算した書類―"年間取引報告書"を発行してくれますので、自分で損益を計算する必要はありません。確定申告をする際も、書類に書かれた損益額を記入し、書類を添付するだけですので確定申告の手間が軽くなります。

なお、特定口座(源泉徴収あり)も、年間取引報告書を発行してもらえます。

3.最後に、"一般口座"は、税金を自動的に徴収してくれませんし、年間取引報告書も発行してくれません。確定申告をする際には、証券会社が取引のたびに発行する"取引報告書"を元に、1年間の損益を自分で計算しなくてはなりません。

なぜ、証券会社が、投資家の税金計算を代行してくれる口座があるのか? ということですが、投資の税金が面倒で、投資を始める壁になっている―という方がおられるからだと思います。

会社勤めをされておられる方の多くは、確定申告をしたことがありません。あなたも確定申告になじみがないのではないでしょうか? そういった方の確定申告の手間を省くために、特定口座があるのです。

あなたが証券会社に口座を開く場合は、特定口座(源泉徴収あり)を選ぶのがいいでしょう。確定申告にかかる手間を省くことができます。どうしても税金を源泉徴収されたくない! という場合は、特定口座(源泉徴収なし)を選びましょう。

一般口座は確定申告の手間がかかるだけなので、選ぶ必要はありません。

ただ、上記のように、特定口座(源泉徴収あり)を選べば、確定申告をする必要はないのですが、確定申告をした方が得になる場合もあります。

次回は、"税金が源泉徴収されていても、確定申告をした方がいい状況"について書きたいと思います。








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