長期投資の利点:運用結果の幅が縮む

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長期投資の利点:運用結果の幅が縮む

 長期投資をすることで、期待収益はより大きくなります。長期投資の期待収益は、期待リターンの年数乗 で計算できます。例えば、リターン5%で10年運用する場合、1.05^10-1で約63%(=0.628894627)の収益が期待できます。累積で増えていくため、投資期間が長くなるほど期待収益は大きく伸びることがわかります。

 しかし、大きくなるのは期待収益だけではなく、リスクも大きくなってしまいます。長期投資のリスクは、リスク×√年数 で計算できます。計算式からわかるかもしれませんが、√倍になるため、期待リターンほど大きくは伸びません。例えば、リスク20%で10年運用する場合、0.2×√10 で約63%(=0.632455532)になります。

 ただ、長期投資によってリスクが上がることは間違いないのですが、過去のデータを用いて作成した図で、長期投資の有効性を示したものがあります。では、長期投資の有効性を示す図とはどのようなものなのでしょうか?

 『証券投資の基礎』から引用した図によると、長期投資をすれば、リスクの大きい投資対象に投資した場合でも、運用結果の”良かったとき”と、”悪かったとき”との差が縮むことがわかります。

 長期投資だと、運用結果の”良かったとき”と、”悪かったとき”との差が縮む理由は、長期投資によって、株価に大きく影響する―様々な出来事の影響が弱まり、純粋なリターンに近づくからだと―私は思います。

 なぜなら、(1)株価に大きく影響する―出来事(リーマンショックなど)は、何年かに一回起こりますが、株価に大きく影響する―出来事が起こらない年の方が多いです。(2)そのため、長期投資をすると、”株価に大きく影響する―出来事の影響”が緩和されると考えるからです。

図:長期投資によって、運用結果の幅が縮む(引用図)
長期投資によって、運用結果の幅が縮む
図は、野村證券投資情報部 『証券投資の基礎』 丸善株式会社、2002年、154頁より引用

補足説明

上記の図について、勘違いしやすいポイントを補足します。

上記の引用図は、長期投資の結果、”運用結果の最大リターンと、最小リターンとのバラツキが少なくなった”―ことをあらわしている図です。最大リターンと、最小リターンとの間しか値動きをしないわけでないので注意してください(つまり、長期投資でリスクが下がるわけではありません)。

”上下に激しく値動きした結果”、過去の運用ではこの最大リターン・最小リターンになった―ということを理解してください。






「おすすめ投資信託」を解説した記事はこちら
>>http://teiiyone.com/blog/cat19/




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