購入後に必要な作業は、1年に1度のリバランスだけ

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購入後に必要な作業は、1年に1度のリバランスだけ

 資産運用を始めるには、まず、あなたがどのくらいの損失に耐えられるかを考えます。その耐えられる損失に合わせて、資産を組み合わせます。

 ただ、最初に組み合わせた資産は、値動きによってバランスが崩れていきます。この崩れたバランスを元にもどすために、リバランスが年に1回必要になります。少し面倒ですが、このリバランスで、リスクをコントロールすることは非常に重要です。

  • 資産運用で最初にすることは、あなたがどれだけの損失に耐えられるか?を考えること
  • 耐えられる損失に合わせて、資産を組み合わせる
  • 考えて資産を組み合わせても、日々の値動きで資産のバランスはだんだん崩れる
  • 資産のバランスが崩れたら、リバランスをしてリスクを元の数値に戻す
  • 投資では、リスクをコントロールすることが一番重要

資産運用で最初にすることは、あなたがどれだけの損失に耐えられるか?を考えること

 資産運用で最初にすることは、あなたがどのくらいの損失まで耐えられるかを考えることです。

>>自分が耐えられる損失に合わせた投資をするのは、何よりも大切

 最初に「耐えられる損失」を考えるのは、途中で投資をやめてしまわないためです。

 途中で投資をやめてしまうケースとしては、10%の損失にしか耐えられない方が投資をはじめ、20%の損失がでてしまって資産を全て売却してしまう―といったケースです。きっとこの方は、10%の損失を超えたあたりから不安を感じ始め、投資なんかはじめなければ良かった・・・と思いはじめるでしょう。そして、20%の損失がでてしまったときに不安が爆発して、全て資産を売って、投資を終了してしまいます。

 資産を途中ですべて売却してしまっては、将来必要なお金を用意することができなくなってしまいます。


耐えられる損失に合わせて、資産を組み合わせる

 途中で投資を止めてしまわないためには、耐えられる損失に合わせて、資産を組み合わせるのが効果的です。

 組み合わせる資産は、株式(日本株式・外国株式)と、日本債券です。日本債券をどれくらい組み入れるかで、最大の損失額をコントロールします。組み合わせる方法は、日本債券を70%組み入れたら、「日本株式は15%、外国株式も15%」―というように、残りの割合は各株式を半分ずつ組み入れます。

 日本債券を多く組み入れるほど、最大の損失率は小さくなります。日本債券の組入比率は、0%・30%・50%・70%のいずれかから選んでください。日本債券の組入比率ごとの―最大損失率は、以下です。

  • 日本債券を0%組み入れた場合の最大損失額は、-28.4%です。
  • 日本債券を30%組み入れた場合の最大損失額は、-19.45%です。
  • 日本債券を50%組み入れた場合の最大損失額は、-13.95%です。
  • 日本債券を70%組み入れた場合の最大損失額は、-9.41%です。

>>資産の組みあわせは、4種類だけ知っていれば十分

 資産を組みあわせることで、最大の損失率を、あなたが耐えられる損失よりも少ないようにするわけです。

 なお、初心者の方は、リスク(=資産の値動きの幅)をあまく見積もってしまいがちなので、最初の1年は日本債券を最低50%組み入れることをおすすめします。

>>最初は、日本債券を最低でも50%以上組み入れるのがおすすめ


考えて資産を組み合わせても、日々の値動きで資産のバランスはだんだん崩れる

 耐えられる損失を考えて資産を組み合わせても、資産の日々の値動きで、資産のバランスは日々変わってしまいます。

 特に、株式の値動きは激しく、日本債券の約4倍も上下に動きます。日本株式、外国株式、日本債券のリスクを比較してみましょう。

  • 日本株式のリスクは、22.15%です。
  • 外国株式のリスクは、19.59%です。
  • 日本債券のリスクは、5.4%です。

 資産のバランスが崩れたら、バランスを元に戻さなければなりません。


資産のバランスが崩れたら、リバランスをしてリスクを元の数値に戻す

 資産のバランスが崩れたら、バランスを元に戻す作業:”リバランス”を年1回だけおこないましょう。なお、リバランスは、年2回以上する必要はありません。また、大きくバランスが崩れていない場合も、リバランスする必要はありません。目安として、5%以上バランスがくずれたら実行するとよいでしょう(例えば、日本債券が50%→45%になってしまった場合など)。

 リバランスは、割合が上がっているものを売却し、割合が下がっているものを購入する―という方法でおこないます。

 リバランスの具体例は、以下です。例えば、日本株式:25%・外国株式:25%・日本債券:50%で運用をはじめたとします。

  1. 1年の運用で、日本株式が好調で価格が上がり、割合が25%→35%に上がりました。
  2. 一方、外国株式は低調で価格が下がり、割合が、25%→15%に下がりました。
  3. 日本債券は、割合が変わりませんでした。

 この場合、割合が上がった資産(この場合は日本株式)を10%売却し、そのお金で外国株式を買うことでバランスを元に戻します。

 なお、”割合が上がっているものを売却する”際に、税金がかかる可能性があります(税率は利益の20.315%)。税金がかかる可能性がある理由は、売却することで、利益が確定してしまうからです(利益が出ていなければ税金はかかりません)。

 この税金を回避するには、売却をおこなわずに、ボーナスを使って下がっているものを購入すると良いでしょう。つまり、”下がっているものを購入することだけ”で、資産のバランスを戻すわけです。ちなみに、このように「売らずにリバランスすること」を、ノーセルリバランスと呼びます。


投資では、リスクをコントロールすることが一番重要

 リスクをコントロールすることは、値動きを、あなたの「耐えられる損失」の範囲内に抑えるために絶対に必要です。耐えられる損失以上の損失がでれば、資産を全て売却して、投資を終了してしまう可能性が高いです。また、売却まで行かなくても、相場が気になって仕事が手につかない―などの影響がでる可能性もあります。

 ただし、耐えられる損失の範囲内に抑えるために―資産を組み合わせても、日々の値動きでバランスが崩れていきます。例えば、値上がりで株式の割合が増えすぎていれば、想定よりも値動きが激しくなって、耐えられる損失より大きい損失がでる可能性が高まります。また、値下がりで株式の割合が減りすぎていれば、想定よりも値動きは緩やかになりますが、収益が減ってしまいます。このどちらも望ましくありません。

 リバランスをおこなうのは少し面倒ですが、年1回のことですから、しっかり実行してリスクをコントロールし続けましょう。






「おすすめ投資信託」を解説した記事はこちら
>>http://teiiyone.com/blog/cat19/




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