PBRとは

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PBRとは

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 会社の純資産(=会社の負債を除いた全ての資産)を、発行済み株式数で割った数値を1株あたりの純資産といいます。1株あたりの純資産とは、会社が倒産した場合、残余財産分配請求権によって投資家が受け取れる会社の資産を、1株あたりに直した数値のことです。

 ところが、株式の中には、株価が1株あたりの純資産を割り込んでいるものがあります。これは、株式が保障する1株あたりの会社の資産よりも、株式が安く取引されていることを意味しています。こういった”株式自体が持つ価値よりも安い株式”は、どうやったら簡単に見つけられるでしょうか?

 それには、PBRを使えばいいです。PBRとは、株式が、株式自体の価値の何倍で取引されているのかを計る指標です。ここでは、以下の解説をします。

    ●PBRの計算式は、株価/1株あたりの株主資本
    ●PBRの数値は、絶対ではない
PBRの計算式は、株価/1株あたりの純資産
 ここでは、PBRの計算式、数値が絶対ではないことについて解説します。まず、PBRはどういう計算で求められるのか?を解説したいと思います。

 PBRは、株価を1株あたりの純資産で割って求めます。つまり、株価が、1株が保障する会社の資産の何倍になっているのか表しています。

図:PBRの計算式
PBRの計算式

    PBRの望ましい数値は、1以下 なぜ1以下が望ましいのか?PBRが1以下の株式は、株式自体が持つ価値より安くなっているため、それ以上は下がりにくいから
     ものが、そのものの価値より安く売られている場合、それ以上は安くなりにくいです。PBRが1以下の株式は、ものの価値より安く売られている状態です。したがって、PBRが1以下の株式は、それ以上は安くなりにくいと考えられます。
PBRの数値が、1以下が良いというのは絶対ではない
 PBRの計算式を解説しました。これで、あなたは、PBRを求めることができるようになりました。そして、PBRは、1以下が望ましいこともお分かりいただけたと思います。ただ、PBRの数値は絶対ではありません。絶対でない理由は、PBRは、全ての資産を考慮していない業績によって変動するの2点からです。

1.PBRは、全ての資産を考慮していない 1株あたりの純資産は、お金に換算できる資産(現預金、土地、有価証券など)しか考慮されていません。会社の資産には、ブランド、著作権、特許などのお金に換算できないものもあります。よって、1株あたりの純資産は、全ての資産を考慮していません。そのため、1株あたりの純資産から導かれるPBRも全ての資産を考慮していないことになります。

図:会社の資産には、お金に換算できないものもある
会社の資産には、お金に換算できないものもある

2.PBRは、業績によって変動する 先ほど解説したように、PBRは、株価/1株あたりの純資産 で計算されます。ただ、1株あたりの純資産は、一定ではなく、会社が赤字だと減ってしまうこともあります。上記より、1株あたりの純資産は、業績によって変動します。そのため、1株あたりの純資産から導かれるPBRも業績によって、変動します。



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