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2007年06月 アーカイブ

2007年06月07日

値幅制限とは

株式投資ガイドー初心者向けに徹底解説! > 値幅制限とは

 株価は、市場が開いている間、刻一刻と変化しています。

 株価が大きく動けば動くほど、儲けおよび損失が大きくなります。株価は、一日で際限なく動くのでしょうか?

 一日の株価変動は、値幅制限により制限されています。値幅制限とは、一日の株価変動を一定の範囲内に制限する制度です。ここでは、以下を解説していきます。

  ●値幅制限の範囲
  ●値幅制限をする理由

制限の範囲
 ここでは、値幅制限の範囲と、行う理由について解説します。まず、値幅制限の範囲はどの位か?を解説したいと思います。

 値幅制限の範囲は、下の表のように、株価によって異なります。また、値幅制限の上限いっぱいに株価が動いたときをストップ高、逆に下限いっぱいに動いたときをストップ安ということも覚えておきましょう。

図:値幅制限の一覧表

株価
値幅制限
100円未満±30円
100円以上200円未満±50円
200円以上500円未満±80円
500円以上1000円未満±100円
1000円以上1500円未満±200円
1500円以上2000円未満±300円
2000円以上3000円未満±400円
3000円以上5000円未満±500円
5000円以上1万円未満±1000円
1万円以上2万円未満±2000円
2万円以上3万円未満±3000円
3万円以上5万円未満±4000円
5万円以上7万円未満±5000円
7万円以上10万円未満±1万円
10万円以上15万円未満±2万円
15万円以上20万円未満±3万円
20万円以上30万円未満±4万円
30万円以上50万円未満±5万円
50万円以上100万円未満±10万円
100万円以上150万円未満±20万円
150万円以上200万円未満±30万円
200万円以上300万円未満±40万円
300万円以上500万円未満±50万円
500万円以上1000万円未満±100万円
1000万円以上1500万円未満±200万円
1500万円以上2000万円未満±300万円
2000万円以上3000万円未満±400万円
3000万円以上5000万円未満±500万円
5000万円以上±1000万円

制限の理由

 値幅制限の範囲について、解説しました。次に、なぜ値幅制限を行うのか?を解説しましょう。値幅制限を行う理由は、投資家が最大損失を見通すことができるようにするためです。

 投資家は、先の見通しがきかないことを嫌うものです。株価変動に制限がないと、最悪どの位の損失が出るのか見通すことができません。上記の理由から、投資家は、株価変動に制限がないことを嫌うため、株価変動に制限を設けています。

2007年06月09日

ETFとは

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ETFとは

2007年06月16日

PERとは

株式投資ガイドー初心者向けに徹底解説! > PERとは

 会社が1年間にあげた純利益を発行済み株式数で割ったものを、1株あたりの純利益といいます。1株あたりの純利益は、企業が、1株あたりどの位の儲けを出すことができたのかを表しています。

 株式の中には、1株あたりの純利益が高いにもかかわらず、株価に反映されていない銘柄があります。こういった銘柄を、まだ評価の低いうちに見つけることができれば、後に評価が上がったときに大きく儲けることができると考えられます。では、そういった”利益が株価に反映されていない銘柄”を、探すにはどうすればいいでしょうか?

 それには、PERが役立ちます。PERとは、株価が、1株あたりの純利益の何倍の値段になっているかを計る指標です。ここでは、以下の解説をします。

  ●PERの計算式は、株価/1株あたりの純利益
  ●PERの望ましい数値は、15以下
  ●PERが低いだけでなく、継続的に利益を上げている銘柄が狙い目

PERの計算式は、株価/1株あたりの純利益
 ここでは、PERの計算式、望ましい数値、狙い目の銘柄について解説します。まず、PERはどういう計算で求められるのか?を解説したいと思います。

 PERは、株価を1株あたりの純利益で割って求めます。つまり、株価が、1年であげた利益の何倍になっているのか表しています。

PERの望ましい数値は、15以下
 PERの計算式を解説しました。これで、PERを求めることができるようになりました。では、具体的にどの位の数値が望ましいのでしょうか?PERの望ましい数値は、15以下です。

 PERは20が平均だと言われています。PERが15以下の銘柄が、正しく評価された場合、平均まで上昇する可能性は高いと考えられます。したがって、PER15以下で買えば、PER20まで上昇する可能性が高く、33%(=20/15)の利益が見込めることになります。
※業種によって、PER平均は大きく異なる場合もあるため、この指標だけで投資判断をするのは危険です。この指標だけではなく、他の指標と組み合わせて使うのが良いでしょう。

図:PERは、平均値まで上がる可能性が高い
PERは、平均値まで上がる可能性が高い

PERが低いだけでなく、継続的に利益を上げている銘柄が狙い目
 PERの望ましい数値が、15以下であることをお分かりいただけたと思います。ただ、PERが低ければ、どんな企業でも狙い目というわけではありません。PERが低いことと同じくらい重要なのは、継続的に利益を上げていることです。

 始めに解説したとおり、PERは、”株価/1株あたりの純利益”で求めます。この計算式から、株価が同じでも1株あたりの純利益が下がると、PERが上がってしまうことがわかると思います。よって、1株あたりの純利益が下がらない企業、すなわち、継続的に利益を上げている企業が狙い目となります。

2007年06月23日

PBRとは

株式投資ガイドー初心者向けに徹底解説! > PBRとは

 会社の純資産(=会社の負債を除いた全ての資産)を、発行済み株式数で割った数値を1株あたりの純資産といいます。1株あたりの純資産とは、会社が倒産した場合、残余財産分配請求権によって投資家が受け取れる会社の資産を、1株あたりに直した数値のことです。

 ところが、株式の中には、株価が1株あたりの純資産を割り込んでいるものがあります。これは、株式が保障する1株あたりの会社の資産よりも、株式が安く取引されていることを意味しています。こういった”株式自体が持つ価値よりも安い株式”は、どうやったら簡単に見つけられるでしょうか?

 それには、PBRを使えばいいです。PBRとは、株式が、株式自体の価値の何倍で取引されているのかを計る指標です。ここでは、以下の解説をします。

    ●PBRの計算式は、株価/1株あたりの株主資本
    ●PBRの数値は、絶対ではない
PBRの計算式は、株価/1株あたりの純資産
 ここでは、PBRの計算式、数値が絶対ではないことについて解説します。まず、PBRはどういう計算で求められるのか?を解説したいと思います。

 PBRは、株価を1株あたりの純資産で割って求めます。つまり、株価が、1株が保障する会社の資産の何倍になっているのか表しています。

図:PBRの計算式
PBRの計算式

    PBRの望ましい数値は、1以下 なぜ1以下が望ましいのか?PBRが1以下の株式は、株式自体が持つ価値より安くなっているため、それ以上は下がりにくいから
     ものが、そのものの価値より安く売られている場合、それ以上は安くなりにくいです。PBRが1以下の株式は、ものの価値より安く売られている状態です。したがって、PBRが1以下の株式は、それ以上は安くなりにくいと考えられます。
PBRの数値が、1以下が良いというのは絶対ではない
 PBRの計算式を解説しました。これで、あなたは、PBRを求めることができるようになりました。そして、PBRは、1以下が望ましいこともお分かりいただけたと思います。ただ、PBRの数値は絶対ではありません。絶対でない理由は、PBRは、全ての資産を考慮していない業績によって変動するの2点からです。

1.PBRは、全ての資産を考慮していない 1株あたりの純資産は、お金に換算できる資産(現預金、土地、有価証券など)しか考慮されていません。会社の資産には、ブランド、著作権、特許などのお金に換算できないものもあります。よって、1株あたりの純資産は、全ての資産を考慮していません。そのため、1株あたりの純資産から導かれるPBRも全ての資産を考慮していないことになります。

図:会社の資産には、お金に換算できないものもある
会社の資産には、お金に換算できないものもある

2.PBRは、業績によって変動する 先ほど解説したように、PBRは、株価/1株あたりの純資産 で計算されます。ただ、1株あたりの純資産は、一定ではなく、会社が赤字だと減ってしまうこともあります。上記より、1株あたりの純資産は、業績によって変動します。そのため、1株あたりの純資産から導かれるPBRも業績によって、変動します。

2007年06月27日

ROEとは

株式投資ガイドー初心者向けに徹底解説! > ROEとは

 会社の全ての資産から、負債を除いたものを純資産と言います。純資産は、会社が自由に使えるお金といえます。

 この純資産は、会社が倒産した場合、株主に配られます。このことから、純資産は株主のものと言う事ができます。投資家としては、株主のお金である純資産を使って、より大きな利益を上げている会社の株式を買いたいところです。どうすれば、こういった”純資産を使って、より大きな利益を上げている会社”を簡単に探せるでしょうか?

 それには、ROEを使うといいです。ROEとは、会社が、純資産の何%の利益を上げたのかを表した指標です。ここでは、以下の解説をします。

    ●ROEの計算式は、税引き後利益/純資産×100(%)
    ●ROEが高い株式は、株式自体の価値の伸び率が大きい
ROEの計算式は、税引き後利益/純資産×100(%)
 ここでは、ROEの計算式、高数値が表すことについて解説します。まず、ROEはどういう計算で求められるのか?を解説したいと思います。

 ROEの計算は、税引き後利益を純資産で割り、100をかけて単位を%にします。つまり、会社が、純資産の何%の利益を上げたのかを計算します。

図:ROEの計算式
ROEの計算式

    どれくらいの数値が望ましいのか? 株式投資は、リスクが高いため、ROE10%以上が望ましい
     株式投資は、リスクが高いです。リスクが高い投資には、大きなリターンが欲しいところです。よって、株式投資には、大きなリターン(10%以上)が望ましいです。
ROEが高い株式は、株式自体の価値の伸び率が大きい
 ROEの計算式を解説しました。これで、あなたは、ROEを求めることができるようになりました。そして、ROEは、10以上が望ましいこともお分かりいただけたと思います。次に、ROEの数値が高いことは、何を表しているのか?を解説します。

 純資産は、株式自体の価値を表しています。ROEが高い株式は、純資産の伸び率が大きいです。したがって、ROEが高い株式は、株式自体の価値の伸び率が大きいといえます。

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