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MMFとは

 「なぜ、証券会社は現金を自動的にMRFに換えるのか?」で解説したように、証券会社は顧客から預かった資金を、自動でMRFに換えることが多いです。記事では、証券会社が預り金を自動でMRFに換える理由を、証券会社が、預り金を銀行預金と同レベルの条件で預かるためだ―と解説しました。MRFに換えると、銀行預金と同レベルの条件で預かれる理由は、以下です。まず、MRFだと、証券会社が倒産したときの―資金の安全性が確保されるからです。また、MRFだと、銀行預金と同じく利息(正確には分配金)が付くからです。

 ただ、ネット証券の中にはMRFを取り扱わない(=顧客の資金を預り金として預かる)会社もあるため、"超低リスクの投資商品"としてMRFに投資したい方は、そういった―"MRFを取り扱わないネット証券"を使えず残念に思われるかもしれません。MRFを取り扱わない理由は、上記記事にも書きましたが、自社のグループ銀行を持つ―証券会社もあるので、通常時はグループ銀行に預け、投資するときは即時入金で資金移動をしてほしいと言うことかもしれません。

 しかし、MRFを取り扱わない証券会社でも、MRFによく似た商品の―MMFは取り扱っていることがありますので、MRFと同じくらい低リスクの商品を探している方は投資を検討してみるのもいいかもしれません。では、そのMMFとは具体的にどんな商品なのでしょうか?

 MMFは、MRFと同様、非常にリスクの低い公社債投資信託です。MMFのリスクが低いと言える理由は、MRFと同じく、(1)"安全性が高い"・"満期まで残っている期間が短い*"―という条件を満たした債券**のみに投資していて、(2)1.を複数組み合わせて分散投資している
―からです。

補足説明

*満期まで残っている期間が短いと金利変動の影響を受けにくいため、リスクが低くなります。
**MMFが投資する債券は、以下です。
・満期まで残っている期間が短い公社債
・機関投資家向けの安全性が高い金融商品(CP(コマーシャルペーパー)・CD(譲渡性預金))

図:MMFが元本割れしにくい仕組み
MMFが元本割れしにくい仕組み








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