投資信託ガイドTop > MRF > なぜ、証券会社は現金を自動的にMRFに換えるのか?

« MRFとは | メイン | MRFには、元本割れの可能性はないのか? »

なぜ、証券会社は現金を自動的にMRFに換えるのか?

 証券会社に入金した現金は、自動でMRFの購入資金として使われます。自動でMRFに換えられるお金は、以下です。まず、先に書いたとおり、"証券会社に入金したお金"です。また、"証券会社に預かってもらっている―資産を売却したお金"です。

 ただ、注文もしていない投資商品を勝手に買い付けられるのは迷惑だ―と思われる方もおられるかもしれません。しかし、MRFを自動で買い付けることは、投資家にとって有利なことなので安心してください。では、証券会社は、なんのために現金を自動的にMRFに換えるのでしょうか?

 それは、証券会社が、預り金を銀行預金と同レベルの条件で預かるためです。MRFに換えると、銀行預金と同レベルの条件で預かれる理由は、以下です。

  • MRFだと、証券会社が倒産したときの―資金の安全性が確保される
  • MRFだと、銀行預金と同じく利息(正確には分配金)が付く


MRFだと、証券会社が倒産したときの―資金の安全性が確保される

 証券会社が現金を自動的にMRFに換える理由は、証券会社が、預り金を銀行預金と同レベルの条件で預かるためだ―と解説してきました。

 ただ、証券会社が顧客の資金を預かる方法には、"預り金として預かる"―という方法もあります。では、なぜ、預り金として預かるという方法をとらず、わざわざMRFに換えるのでしょうか?

 MRFは投資信託であるため、証券会社が倒産したときの―資金の安全性が確保されるからです*。預かり方法ごとの―預け先倒産時の資金保護は、以下です。(1)預け先が倒産した場合、MRF(=投資信託)として預かってもらっている資金は、全額保証されます。(2)預け先が倒産した場合、預かり金として預かってもらっている資金は、証券会社の資金の管理方法によっては戻ってこない可能性があります。
* 投資信託の資金保護のしくみについてはこちら→受託銀行とは?

わき道

銀行預金の場合、預け先が倒産したとき、1,000万円とその利息までが保証されます。

図:預かる方法ごとの―預け先倒産時の資金の安全性比較

MRF預り金銀行預金
全額保証管理方法によっては戻ってこない可能性あり1,000万円とその利息までは保証


MRFだと、銀行預金と同じく利息(正確には分配金)が付く

 MRFは投資信託であるため、証券会社が倒産したときの―資金の安全性が確保されると解説しました。

 ただ、いくら資金の安全性が確保されたとしても、預けたお金に利息が付かないようでは、銀行預金と同程度の預かり条件とは言えないでしょう。では、預かり金をMRFに換えると、銀行預金と同じように利息が付くのでしょうか?

 MRFだと、銀行預金と同レベルの利息(正確には分配金)が付きます。具体的な比較は以下です。

図:預かり方法ごとの利息比較

MRF 預り金 銀行預金
0.000%*
※ 元本保証はありません
0% 0.001%
* ダイワMRF:2017/5/26 ~ 2017/6/1のデータ


投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社のおすすめランキング

1位:フィデリティ証券
フィデリティ証券

取り崩しの年率を設定すると、毎月取り崩し年率の12分の1の額を取り崩してくれます。

たとえば、全世界株式のリターン:4.5%(インフレ調整後)を設定すると、毎月0.375%(=4.5%÷12ヶ月)ずつ取り崩してくれます。

そのため、取り崩したい年率の、ぴったり1ヶ月分を毎月取り崩すことができます。

取り崩したお金は、毎月設定した額を、設定した銀行口座に振り込んでもらうように設定できます。

ですので、証券会社の都合で、振込先の銀行がしばられません。

現時点でもっともすぐれた取り崩しサービスを提供しており、いちばんおすすめです。

・公式ページ



2位:楽天証券
楽天証券

資産額の0.1%以上0.1%刻みで、毎月の取り崩し率の設定ができます。

全世界株式のリターン:年4.5%(インフレ調整後)を毎月取り崩すなら、月0.3%(年3.6%)もしくは月0.4%(年4.8%)のいずれかで取り崩すと良いでしょう。

取り崩したお金は、毎月、全額を楽天銀行に自動で振り込んでもらうように設定することもできます。

・公式ページ



3位:SBI証券
SBI証券[旧イー・トレード証券]

「毎月○%取り崩す」というようなパーセントでの取り崩しはできず、額を指定する(例:月5万円など)取り崩ししかできません。

銀行口座への自動振り込みはおこなっておらず、定期的に証券口座から、銀行口座に手動でお金を動かさなくてはなりません。

・公式ページ













カテゴリー一覧

Powered by
Movable Type 4.292