「MRFとは」で、MRFは、"証券会社の普通預金"のようなもの―だと解説しました。MRFが銀行預金のようなものだと言える理由は、証券会社を通じて投資をおこなう場合、すべてMRFを通しておこなうことになるからです。
ただ、"証券会社の普通預金のようなもの"と書きましたが、MRFは、銀行預金ほど使い勝手が良くありません。MRFの使い勝手が良くない理由は、以下です。まず、MRFは、公共料金や、クレジットカードの引き落としに対応していないことが非常に多いからです。また、MRFは、ネット証券を使っている場合、直接ATMで引き出せないことが多いからです(自分が指定した銀行に振り込んでもらう必要があります)。
そのため、MRFに、その"使い勝手の悪さ"を補うだけの利回りがなければ、普段は銀行預金に預けておき、投資するときだけ証券会社に入金する方が合理的と言うことになります。では、MRFの利回りは、銀行預金の利回りより高いのでしょうか?
MRFの利回りは、銀行の普通預金と同レベルです。以下の表で、大手ネット証券が取り扱う―"MRFの利回り"と"都市銀行の普通預金"との利回りを比較しています。
図:MRFの利回りと、都市銀行の普通預金との利回り比較
商品名 | 利回り |
---|---|
ダイワMRF (楽天証券・マネックス証券で取り扱い) |
0.000%* |
日興MRF (マネックス証券で取り扱い) |
0.000%** |
都市銀行の普通預金 | 0.001%*** |
** 2017/5/26~2017/6/1の運用実績
*** 2017/06/05現在