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MRFがない証券会社が倒産した場合、資金は保障されるのか?

 「なぜ、証券会社は現金を自動的にMRFに換えるのか?」で、証券会社は、投資家の資金をMRFとして預かることで 自らが倒産しても投資家の資産を全額保障できるようにしている―と解説しました。全額保障できる理由は、MRFは、投資信託であるため、販売会社・運用会社・信託銀行のどれが倒産しても、資産は全額保護される仕組みになっているからです。具体的には、(1)投資信託は、販売会社が受け取った資金を信託銀行に信託し、その資金の運用を運用会社が指図しますが、(2)その信託銀行に預けられた資金は、信託法によって保護されている―というようになっています。

 ただ、全ての証券会社が、投資家から預かった資金をMRFに換えるわけではありません。では、預り金をMRFに換えない証券会社が倒産した場合、預かり金は保障されるのでしょうか?

 預かり金が信託分別されている証券会社なら、預け先が倒産しても全額保障されます。以下の表で、大手ネット証券5社を対象に"預かり金をMRFに換えるかどうか"・" 預かり金をMRFに換えない場合は、信託分別しているかどうか"―をまとめています。

図:大手ネット証券5社の預かり金の管理方法

証券会社名(公式サイトへ) MRFへの変換 預かり金の信託分別 顧客資産の管理方法が書かれたページ
SBI証券 × 公式ページ
auカブコム証券 × 公式ページ
松井証券 × 公式ページ
楽天証券
マネックス証券

わき道

MRFに換えれば顧客の資金に利息が付くのに、なぜ、預かり金として預かるのか?

それは、自社のグループ銀行を持つ―証券会社もあるので、通常時はグループ銀行に預け、投資するときは即時入金で資金移動をしてほしいと言うことかもしれません。ただし、上記の方法だと、証券会社への入金―という手間が余分にかかるため、その手間をはぶくために"グループ銀行に預けた資金を、そのまま投資資金として使えるサービス"が用意されている場合もあります。

図:MRFに換えないネット証券の―グループ銀行連携サービス

証券会社名(公式サイトへ) グループ銀行名 グループ銀行の資金を移動しなくても、投資資金として使えるサービス名
SBI証券 住信SBIネット銀行 ハイブリッド預金(預り金自動スィープサービス)
auカブコム証券
松井証券


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フィデリティ証券

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