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MRFには、どのくらいの信託報酬がかかるのか?

 「なぜ、証券会社は現金を自動的にMRFに換えるのか?」で、証券会社が預り金をMRFに換えるのは、銀行預金と同レベルの条件で資金を預かるため―だと解説しました。記事では、MRFが銀行預金と同レベルの預かり条件だと言える理由を、(1)預け先倒産時の資金保証があり、(2)普通預金より少し高い利息(正確には分配金)がもらえる―からだと解説しました。

 ただ、預かり条件をより良くするためとはいえ、投資家のお金を勝手に換える以上、コストが高いものを買われては困ります。では、MRFには、どのくらいの信託報酬がかかるのでしょうか?

 MRFの信託報酬は、1%以内です。以下の表で、大手ネット証券が取り扱う―"MRFの信託報酬"をまとめています。なお、MRFの信託報酬の表示は、目論見書で"1%以内"となっており、実際にかかった信託報酬がわかりません。そのため、実際にかかった信託報酬を、各MRFの―月次レポートから取得しました。

図:ネット証券で取り扱うMRFの信託報酬

商品名 信託報酬 (参考)実際にかかった信託報酬(税込)*
ダイワMRF
楽天証券マネックス証券で取り扱い)
1%以内 0.0000%
日興MRF
マネックス証券で取り扱い)
1%以内 0.0000%
* 2017/4/28時点のデータ


遊んでいるお金から、ほったらかしで定期収入

楽天証券には、投資信託を毎月自動で取り崩してくれるサービスがあります。

このサービスをつかうと、ほったらかしで、遊んでいるお金の年4.8%(または年3.6%)が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。


楽天証券ってどんな会社?

楽天証券は、楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行で知られる、楽天グループに属する証券会社です。

楽天証券の総合口座数は864万口座、預り資産は、18.1兆円を超えています(2022年12月末時点)。

また、楽天証券で投資信託を保有、または、積み立ての設定をしている人は、274万人を超えています。


楽天証券の自動取り崩しサービスの実践履歴

実際に、楽天証券の「投資信託の自動取り崩しサービス」をつかった履歴をごらんください。

下のように、振込日(1~28日の中で好きな日を指定できます)の10日に間に合うように、投資信託を自動で売ってくれます。

楽天証券の投資信託自動取り崩しの履歴

また、取り崩したお金は、下のように自動で楽天銀行の口座に振り込んでくれています。

なお、取り崩しの際にかかる譲渡益税(利益の約20%)が源泉徴収されています。

※ちなみに、自動で振り込んでもらうには、楽天証券の口座と、楽天銀行の口座と連携させる「マネーブリッジ連携」というかんたんな設定が必要です。

楽天証券の振り込みの履歴


なぜ、年4.8%(または年3.6%)の収益がえられるの?

全世界株式の投資信託に投資すると、年4.5%(インフレ調整後)のリターンが期待できる

全世界株式に投資すると、年7%のリターンが期待できます。

>> 全世界株式のリターンが7%といえる詳しい理由は、この記事で解説しています。

>> 過去34年のデータから計算した、全世界株式のリターン7%の理由はこちら

全世界株式に投資する方法はいくつかありますが、投資信託を使うのが簡単です。

全世界株式に投資する投資信託のなかでは、手数料が安い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下オール・カントリー)」がおすすめです。

オール・カントリーの手数料は年0.2%程度で、全世界株式に投資する投資信託のなかで、最安クラスです。

なお、全世界株式のリターンは年7%といいましたが、取り崩しは、年7%ではなく「年4.5%」にするのがベストです。

なぜなら、全世界株式のリターン:7%のうち、2.3%はインフレで増えた分だからです。

インフレで増えた2.3%分は、取り崩さずにそのまま運用をつづけて、その運用益で将来のインフレにそなえます。

また、先ほど解説したように、オール・カントリーには、年0.2%程度の手数料がかかるため、その分も取り崩さないでおきます。

したがって、全世界株式のリターン:7%から、インフレ分:2.3%と、オール・カントリーの手数料:0.2%を引いた年4.5%を取り崩すのがベストです。


しかし、年4.5%のリターンの取り崩しは、手間がかかる

実は、投資信託を毎月手動で取りくずす場合、かなり手間がかかります。

取りくずしの手間を、全世界株式の投資信託を取りくずす場合を例に解説すると、

1.まず、今月の取りくずし額を計算します。

全世界株式の場合、年4.5%が期待リターンですので、毎月「4.5%の12分の1」まで取りくずしても大丈夫です。

つまり、4.5%÷12ヶ月で、0.375%ですね。

たとえば、現在の資産額が120万円の場合、4,500円(=120万円×0.375%)と計算できます。

2.つぎに、1.で計算した額を売る、売却注文をだします。

証券会社のホームページにログインして、先ほど計算した額だけ、全世界株式の投資信託の売却注文をだします。

3.そして、売却注文が成立した翌日か、翌々日までまって、出金指示をだします。

実は、投資信託は、売却注文が成立しても、その日に出金指示をだせません。

出金指示ができるようになるのは翌日か、翌々日になってからです。

このように1日で注文・出金指示の、両方をすませることができません。

そのため、売却注文をだす日と、出金指示をだす日と、2日にわたってホームページで操作する必要があるのです。

自動取りくずしサービスがないと、毎月、この取りくずし作業をやらなければなりません。


楽天証券の自動取り崩しサービスなら、メンドクサイを解消

楽天証券の自動取りくずしサービスなら、毎月の取りくずし率を、0.1%以上0.1%単位で設定できます。

ここで設定した取りくずし率の分だけ、毎月自動で投資信託を売却してくれます。

全世界株式(年4.5%のリターン)の投資信託を取りくずす場合、月0.4%(年4.8%)、または月0.3%(年3.6%)に設定すると良いでしょう。

また、取りくずしたお金は、毎月指定した日(1~28日から好きな日を指定できます)に、楽天銀行の口座に振り込んでもらえます。

なお、設定した日に間に合うように、投資信託を売却してくれため、お金が必要な日よりまえに振込日を指定する必要はありません。

そのため、楽天証券を使えば、手間をかけずに、遊んでいるお金の年4.5%が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。


ほったらかしで定期収入をもらうには、2つのステップだけ

1.楽天証券の口座を開設したら、全世界株式に投資する投資信託(オール・カントリーがおすすめ)を買って、その投資信託を、月0.4%(または0.3%)取り崩す設定をします。

2.楽天証券の口座と、楽天銀行の口座とを連携させる「マネーブリッジ連携」という設定をします。

この2つを最初にいちど設定するだけでおわりです。

・公式ページ




まとめ

楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスを使うことで、遊んでいるお金から収益が上がります。

また、はじめるのもかんたんで、全世界株式の投資信託を買って、月に取りくずすパーセント(0.4%か0.3%)を決めるだけです。

楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスがなければ、毎月手間のかかる取り崩しを自分でしなければなりません。

また、銀行預金ではお金はほとんど増えませんので、楽天証券での投資信託自動取り崩しサービスをおすすめします。

・公式ページ








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