「証券会社のポイントのため方」で、代表的なネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)では、投資信託の保有でポイントがもらえると解説しました。
ただ、証券会社ごとに、"付与するポイントを求める計算式"は異なります。計算式が異なる理由は、まず、証券会社間で、ポイント還元率が違うからです。また、証券会社間で、ポイント計算に使用する―投資信託保有額の算定方法が違うからです。では、各証券会社の投資信託保有でもらえる―ポイントの計算式は、どのようなものでしょうか?
ポイントの計算式は、計算に使用する―"投資信託保有額の算定方法"で分類できます。分類は、以下です。
- ●"月間平均保有額"を使用して計算するタイプ(SBI証券・マネックス証券)
●"月末の保有額"を使用して計算するタイプ(楽天証券)
"月間平均保有額"を使用して計算するタイプ(SBI証券・マネックス証券)
投資信託保有で付与される―ポイントの計算式は、計算に使用する"投資信託保有額の算定方法"で分類できると解説しました。
投資信託保有額の算定方法を2つ挙げましたが、まず、"月間平均保有額"を使用して計算するタイプから解説していきます。このタイプに分類されるのは、SBI証券と、マネックス証券です。では、"月間平均保有額"を使用して計算するタイプは、どのように付与ポイントが計算されるのでしょうか?
(1)SBI証券のポイント計算式は、「投資信託の月間平均保有額×ポイント還元率:年率(0.1% or 0.2%*)÷365日×ポイント付与対象月の日数」です。端数は切り捨てます。(2)マネックス証券のポイント計算式は、「投資信託の月間平均保有額×ポイント還元率:年率(0.08%)÷12ヶ月÷5**」です。端数は四捨五入します。なお、上記の(1)・(2)は、1ヶ月に付与されるポイント数の計算式です。
* 投資信託の保有額が―1000万円未満の場合:0.1%・1000万円以上の場合:0.2%。
** 最後の"÷5"は、マネックスポイントに換算する計算(1マネックスポイント=5円相当)。
"月末の保有額"を使用して計算するタイプ(楽天証券)
投資信託保有額の算定方法:"月間平均保有額"を使用して計算するタイプを解説しました。
次に、残りの"月末の保有額"を使用して計算するタイプについて解説します。このタイプに分類されるのは、楽天証券です。では、"月末の保有額"を使用して計算するタイプは、どのように付与ポイントが計算されるのでしょうか?
投資信託の"月末の保有額"によって、以下の表のポイントが付与されます(ただし、月初めに50万円以上の投資信託を保有していた場合に限る)。なお、ポイント還元率は、投資信託の保有額によって変動します(年率:0.03%~0.12%)。
図:楽天証券のポイント還元率※ 期間中、値動きはなかったと仮定
投資信託資産残高 | 取得ポイント数(1ヶ月) | ポイント還元率(1ヶ月)*** | 年率換算**** |
50万円以上~200万円未満 | 50ポイント | 0.0100%≧0.0025% | 0.1200%≧0.0300% |
200万円以上~400万円未満 | 100ポイント | 0.0050%≧0.0025% | 0.0600%≧0.0300% |
400万円以上~600万円未満 | 150ポイント | 0.0038%≧0.0025% | 0.0450%≧0.0300% |
600万円以上~800万円未満 | 200ポイント | 0.0033%≧0.0025% | 0.0400%≧0.0300% |
800万円以上~1000万円未満 | 300ポイント | 0.0038%≧0.0030% | 0.0450%≧0.0360% |
1000万円以上~2000万円未満 | 500ポイント | 0.0050%≧0.0025% | 0.0600%≧0.0300% |
2000万円以上 | 1000ポイント | 0.0050%>0% | 0.0600%>0% |
例:50万円以上~200万円未満の場合、50万円の時(還元率:0.0100%)・199万9999円の時(還元率:0.0025%)
**** 計算式:ポイント還元率(1ヶ月)×12