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セミリタイアに必要な1,700万円たまるまでの年数を、簡単に計算する方法

 当サイトでは、セミリタイアに必要なお金を、1,700万円としています。1,700万円は、毎月資産額の0.3%を取り崩すことで、月5.1万円の収益が期待できる額です(1,700万円×0.3%=5.1万円)。

>>セミリタイア生活には、毎月、資産額の0.3%を取り崩すのがおすすめの理由

 「1,700万円ためてセミリタイアする」としたときに、何年つみたてればセミリタイアできるか計算できれば、つみたてのモチベーションアップにつながるでしょう。

 ただ、1,700万円ためるのに何年かかるかは、自分で計算しなければなりません。なぜなら、つみたての条件(毎月いくらつみたてられるのか?・はじめにいくら投資できるのか?など)が、ひとによって変わるからです。では、セミリタイアに必要な1,700万円をためるまでに必要な年数を、どうやって計算すればいいのでしょうか?

 エクセル(ない場合はgoogleスプレッドシート)で計算できます。エクセルで必要な年数を計算する方法は、以下です。


エクセルファイルをつくる

 エクセルで1,700万円ためるのに必要な年数を計算する方法を、2ステップで解説しました。まずは、条件を入力すれば、たまるお金が自動で計算されるエクセルファイルをつくりましょう。

 ただ、いきなりエクセルファイルをつくれと言われても、わかりません。では、どうやってつくればいいのでしょうか?

 エクセルファイルのつくり方は以下です。なお、例ではエクセルを使っていますが、googleスプレッドシートでもつくり方は同じです。

つみたての条件の数値を入力

つみたて条件の数値

・期待リターン
 全世界株式に投資することを前提にしますので、7%と入力します。
>>なぜ全世界株式の期待リターンが、7%だと言えるのか?

・運用年数
 とりあえず10と入力します。

・投資月額
 月に投資する額を、マイナスをつけて入力します。ここでは、月に5万円を投資することを想定して、「-5」と入力します。
※実際に計算する際は、ご自分の月の投資額にマイナスをつけて入力してください。

・初期投資額
 はじめに投資する額を、マイナスをつけて入力します。ここでは、はじめに100万円を投資することを想定して、「-100」と入力します。
※実際に計算する際は、ご自分の初期投資額にマイナスをつけて入力してください。

入力した数値をもとに計算する、関数を入力

FV関数

FV関数を入力
 入力された数値から、貯まるお金が計算できる関数(FV関数)を入力します。FV関数は、以下のように入力します。
=fv(期待リターン,運用年数,投資月額*12,初期投資額)
ここでは、=FV(B2,B3,B4*12,B5) と入力します。
※投資月額に12をかけて、投資月額から「投資年額」に変換しています(B4*12の部分)。まちがえやすいので注意!


運用年数を1年ずつ動かして、適切な年数をしらべる

 エクセルファイルをつくることができました。これで、エクセルファイルに条件を入力すれば、いくら貯めることができるか計算できます。

 ただ、さきほどつくったエクセルファイルでは、運用年数を10と入力しただけなので、10年運用した場合の数値しかわかりません。このままでは、1,700万円たまるまで、何年かかるかわかりません。では、どうすればいいのでしょうか?

 さきほどつくったエクセルファイルの、「運用年数」を1年ずつ増やして、結果が1,700万円以上になる運用年数をさがしましょう。必要な運用年数の探し方は、以下です。以下より、この条件(=全世界株式に投資+月5万円投資+最初に100万円投資)の場合、15年つみたてれば1,700万円たまるとわかりました。

  • 「運用年数」を11年にした場合、1,158万円たまります。
  • 「運用年数」を12年にした場合、1,299万円たまります。
  • ・・・
  • 「運用年数」を14年にした場合、1,611万円たまります。
  • 「運用年数」を15年にした場合、1,784万円たまります。


(おまけ)エクセルをダウンロード

 この記事でつくったエクセルファイルを、ダウンロードできるようにしておきます。
>>tsumitate_nensuu_01_01.xlsx


(おまけ)運用結果をwebプログラムで計算してみる

 積立条件(運用年数・投資月額・初期投資額)を入力すれば、積立結果が計算されるwebプログラムを作ってみました。よろしければ使ってみてください。

>>積立結果の計算ツール(リターン・運用年数・投資月額・初期投資額の変更に対応)



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