全世界株式に投資をおこなえば、早めにセミリタイアできます。なぜなら、全世界株式は、高いリターンが期待できるからです。
ただ、早めにセミリタイアするために、具体的にどうすればいいかわからないかもしれません。では、どうすれば早めにセミリタイアできるのでしょうか?
以下のステップで、1歩ずつはじめましょう。何もない状態からセミリタイアできるまでの手順は、以下です。
全世界株式に投資する投資信託を毎月積み立てて、1,700万円ためる
0からセミリタイアするまでの手順を2段階で解説しました。
セミリタイアをめざす理由としては、お金よりも大切なもののために、収入にこだわらずに最適な仕事をえらびたいからだと思います。例えば、以下のようなものでしょうか。
- お金よりも時間を大切にしたい
- 収入が少なくても、肉体的、または精神的に楽な仕事をしたい
- 収入が少なくても、やりがいのある仕事をしたい
ただ、「収入にこだわらない仕事選び」をするには、仕事の収入が減った分を、ほかで稼がなければなりません。そこでおすすめなのが、資産運用をおこなって、仕事の収入が減った分をおぎなう方法です。では、資産運用で、仕事の収入が減った分をおぎなうには、どうすればいいのでしょうか?
まず、全世界株式に投資する投資信託を毎月つみたてて、1,700万円貯めましょう。セミリタイアに必要なお金を貯めるための手順は、以下です。
1.SBI証券に口座を開設する
SBI証券を選ぶべき理由は、積立投資に最適だからです。具体的には以下です。
- SBI証券は、手数料が安い投資信託を、積極的に取りあつかっている。
- 投資信託をもっているだけで、ポイントがもらえる。
- 三井住友カード(NL)の積み立てで、ポイントが貯まる(還元率0.5%)。
2.eMASXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を月5万円以上積み立てる
SBI証券で買える、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)だけを月5万円以上積み立てましょう。オール・カントリーは、全世界株式に投資する投資信託です。オール・カントリーには、以下の「大きな特長」があります。
・信託報酬(=投資信託の運用手数料)がもっとも安く、他に信託報酬が安い投資信託がでてきたときに、同じレベルまで信託報酬を下げる。
オール・カントリーに投資資金を100%むけるべき理由は、期待リターンが7%と、長く運用されてきた伝統的4資産の中でもっとも高いからです。ちなみに、伝統的4資産とは、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券の4つです。
3.1,700万円貯まるまで続ける
積み立てをはじめたら、セミリタイアに必要になる1,700万円まで続けましょう。以下で、1,700万円たまるまでにかかる期間を計算してみました。
月5万円積み立てる場合、17年必要です。
・高卒18歳からなら35歳でセミリタイアできます。
・大卒22歳からなら39歳でセミリタイアできます。
月10万円積み立てる場合、11年必要です。
・高卒18歳からなら29歳でセミリタイアできます。
・大卒22歳からなら33歳でセミリタイアできます。
>>セミリタイアに必要な1,700万円たまるまでの年数を、簡単に計算する方法
1,700万円貯まったら、ルールにしたがって取り崩す
さて、毎月コツコツ積み立てて、1,700万円貯まったとします。
これからは、1,700万円をうまく取り崩して、毎月運用収益を稼がなくてはなりません。では、どうやって取り崩していけばいいのでしょうか?
毎月1日に、その時点の資産額の0.3%を取り崩すのがおすすめです。たとえば、2月1日に資産額が1,800万円なら、5.4万円(=1,800万円×0.3%)取り崩します。なお、毎月取り崩すのが面倒なら、毎年1月1日に1度だけ、資産額の3.6%(=0.3%×12ヶ月分)を取り崩してもかまいません。
資産額の0.3%の取り崩しがおすすめの理由は、月に0.3%の取り崩しであれば、計算上は、元本をへらさずにずっと取り崩すことができるからです。この点については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>セミリタイア生活には、毎月、資産額の0.3%を取り崩すのがおすすめの理由
わき道にそれますが、この取り崩しルールだと、いちど株式相場が暴落すると、しばらく取り崩し額が少なくなります(資産額がへると取り崩し額もへるため)。過去のデータでは、暴落後、取り崩し額がはじめと同じ額:5.1万円(=1,700万円×0.3%)にもどるまでに、最大6年間かかったことがありました。
投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社のおすすめランキング
取り崩しの年率を設定すると、毎月取り崩し年率の12分の1の額を取り崩してくれます。
たとえば、全世界株式のリターン:4.5%(インフレ調整後)を設定すると、毎月0.375%(=4.5%÷12ヶ月)ずつ取り崩してくれます。
そのため、取り崩したい年率の、ぴったり1ヶ月分を毎月取り崩すことができます。
取り崩したお金は、毎月設定した額を、設定した銀行口座に振り込んでもらうように設定できます。
ですので、証券会社の都合で、振込先の銀行がしばられません。
現時点でもっともすぐれた取り崩しサービスを提供しており、いちばんおすすめです。
・公式ページ
資産額の0.1%以上0.1%刻みで、毎月の取り崩し率の設定ができます。
全世界株式のリターン:年4.5%(インフレ調整後)を毎月取り崩すなら、月0.3%(年3.6%)もしくは月0.4%(年4.8%)のいずれかで取り崩すと良いでしょう。
取り崩したお金は、毎月、全額を楽天銀行に自動で振り込んでもらうように設定することもできます。
・公式ページ
「毎月○%取り崩す」というようなパーセントでの取り崩しはできず、額を指定する(例:月5万円など)取り崩ししかできません。
銀行口座への自動振り込みはおこなっておらず、定期的に証券口座から、銀行口座に手動でお金を動かさなくてはなりません。
・公式ページ