投資信託ガイドTop > 0からはじめるセミリタイアへの道 > なぜ全世界株式の期待リターンが、7%だと言えるのか?

« 投資信託をつかって、0からセミリタイアできるまでの手順 | メイン | セミリタイア生活には、毎月、資産額の0.3%を取り崩すのがおすすめの理由 »

なぜ全世界株式の期待リターンが、7%だと言えるのか?

 セミリタイアをするには、まず、何に投資するのか決めなくてはなりません。何に投資するのか決めなくては、投資から期待できるリターン(年率)(以下、期待リターン)がわかりません。期待リターンがわからなければ、セミリタイア開始までに必要な資産額もわかりません。

 そこで、わたしのサイトでは、期待リターンが高い、「全世界株式」にすべての投資資金を投資することを前提としています。なぜなら、投資できる額がきまっている以上、はやくセミリタイアするためには、期待リターンがたかいものに投資するほうが合理的だからです。

 ただ、わたしのサイトでは、なぜか全世界株式の期待リターンを「7%」としています。では、なぜ全世界株式の期待リターンが、7%だと言えるのでしょうか?

 わたしたちの年金を運用している、公的機関(年金積立金管理運用独立行政法人)のデータをもとに計算すると、7%になるからです。公的機関のデータをもとに、全世界株式の期待リターンを計算する方法は、以下です。


年金積立金管理運用独立行政法人のホームページのリンクから、pdfファイルを開く

 公的機関のデータを手にいれる方法を、3ステップにわけました。まずは、公的機関のホームページを開きましょう。

 ただ、開いたページでは、目的の数値を確認できません。目的の数値は、ページからリンクがはられたpdfファイルの中にあります。では、どれを開けばいいのでしょうか?

 基本 ポートフォリオの変更について(詳細)[PDF:863KB]とかかれたリンクを開きましょう。

リンク箇所の画像


pdfファイルから、必要なデータを手にいれる

 公的機関のホームページを開いて、pdfファイルを開くことができました。

 ただ、開いたpdfファイルは20ページもあり、さまざまなデータがあります。さまざまなデータから、必要なデータ:「日本株式の期待リターン」・「外国株式の期待リターン」を手にいれなくてはなりません。では、目的のデータはどこにあるのでしょうか?

 pdfファイルの9ページ目の、【期待リターン(名目リターン)】にあります。

期待リターン(名目リターン)の画像
※年金積立金管理運用独立行政法人の資料より引用(赤枠は管理人が追記)


手にいれた数値から、全世界株式の期待リターンを計算する

 公的機関のホームページにあるpdfファイルから、日本株式と、外国株式との期待リターンを手にいれることができました。

 ただ、手にいれたデータは、日本株式と、外国株式(=日本以外の先進国株式+新興国の株式)の期待リターンをそれぞれ示すデータにすぎません。これらを組みあわせて、「全世界株式の期待リターン」に変換しなければなりません。では、どうすればいいのでしょうか?

 手にいれたデータから、全世界株式の期待リターンを計算しましょう。手にいれたデータから、全世界株式の期待リターンを計算する方法は、以下です。

1.全世界株式のなかの、日本と、外国との割合を調べる

 まず、全世界株式のなかの、日本の割合が必要になります。全世界株式のなかの日本の割合は、全世界株式ファンドの月報から手にいれることができます。ここでは、全世界株式ファンドの、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の月報をつかいます。

 月報によると、現在の日本の割合は、5.7%のようです。現在の日本の割合が5.7%ということがわかりましたので、それ以外の94.3%は、外国(=日本以外の先進国+新興国)ということになります。

全世界株式ファンドの月報の画像

2.割合のデータをもとに、全世界株式の期待リターンを計算する

 日本と、外国との割合がわかりましたので、それをもとに全世界株式の期待リターンを計算します。以下の計算のとおり、全世界株式の期待リターンは、7.1088%だとわかりました。

  • 日本の割合:5.7%×日本株式の期待リターン:5.6%=0.3192%。
  • 外国の割合:94.3%×外国株式の期待リターン:7.2%=6.7896%
  • 2つを合計すると、0.3192%+6.7896%=7.1088%になります。


(おまけ)全世界株式のリターンをwebプログラムで計算してみる

 日本の割合は毎月変わるので、下の欄に日本の割合を入力すれば、全世界株式のリターンが計算されるプログラムをつくってみました。よろしければ使ってみてください。

 最新の「日本の割合」は、記事でも紹介した、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の「最新の月報」から入手してください。


ここに計算結果が出力されます。



投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社のおすすめランキング

1位:フィデリティ証券
フィデリティ証券

取り崩しの年率を設定すると、毎月取り崩し年率の12分の1の額を取り崩してくれます。

たとえば、全世界株式のリターン:4.5%(インフレ調整後)を設定すると、毎月0.375%(=4.5%÷12ヶ月)ずつ取り崩してくれます。

そのため、取り崩したい年率の、ぴったり1ヶ月分を毎月取り崩すことができます。

取り崩したお金は、毎月設定した額を、設定した銀行口座に振り込んでもらうように設定できます。

ですので、証券会社の都合で、振込先の銀行がしばられません。

現時点でもっともすぐれた取り崩しサービスを提供しており、いちばんおすすめです。

・公式ページ



2位:楽天証券
楽天証券

資産額の0.1%以上0.1%刻みで、毎月の取り崩し率の設定ができます。

全世界株式のリターン:年4.5%(インフレ調整後)を毎月取り崩すなら、月0.3%(年3.6%)もしくは月0.4%(年4.8%)のいずれかで取り崩すと良いでしょう。

取り崩したお金は、毎月、全額を楽天銀行に自動で振り込んでもらうように設定することもできます。

・公式ページ



3位:SBI証券
SBI証券[旧イー・トレード証券]

「毎月○%取り崩す」というようなパーセントでの取り崩しはできず、額を指定する(例:月5万円など)取り崩ししかできません。

銀行口座への自動振り込みはおこなっておらず、定期的に証券口座から、銀行口座に手動でお金を動かさなくてはなりません。

・公式ページ













カテゴリー一覧

Powered by
Movable Type 4.292