「ETFの弱点を補うリレー投資」で、リレー投資を利用することで、ETFの弱点:"最低投資金額が高い"を補うことができると解説しました。
ただ、リレー投資の月々の積み立てに使う投資信託選びは、通常の積み立ての投資信託選びとは、異なります。具体的には、売買時に必要になる手数料(販売手数料・信託財産留保額)がかからない(もしくは、非常に安い)ものを選ぶ必要があります。なぜなら、リレー投資に使う投資信託は、短期運用になるため、売買時に必要になる手数料の負担が重いからです。そのため、"短期運用でも手数料の負担が軽いこと"を重視した投資信託選びを、しなければなりません。ちなみに、通常の積み立てに使う投資信託選びでは、売買時に必要になる手数料にくわえ、信託手数料も重視する必要があります。では、"短期運用でも手数料の負担が軽い"という条件を満たす投資信託は、どの銘柄でしょうか?
ETFのリレー用は、"eMAXIS Slim 国内株式インデックス"です。海外ETF(TOK)のリレー用は、"eMAXIS Slim 先進国株式インデックス"が良いでしょう。向いているといえる理由は、各種手数料が安く、短期運用でも手数料の負担が軽いからです。具体的には、以下です。
いずれも販売手数料が、無料です。また、信託財産留保額も無料です。そして、信託手数料も安いです。
図:リレー投資に向いたインデックスファンドの手数料一覧
使用用途 | 投資対象名 | 販売手数料 | 留保額* | 信託手数料 | 1万円解約時コスト |
ETF用 | eMAXIS Slim 国内株式インデックス | 0%(SBI証券) | 0% | 0.154% | 0円 |
海外ETF用 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0%(SBI証券) | 0% | 0.1023% | 0円 |
図:リレー投資の積み立ての投資信託選びと、通常の積み立ての投資信託選びの違い