海外ETFは、インデックスファンドに比べて信託報酬が安いです。信託報酬が安い―海外ETFの例は、以下です。まず、1つで全世界(先進国+新興国)の株式に広く分散投資できる―"VT"の信託報酬は、0.18%です。次に、日本を除く先進国株式に広く分散投資できる―"TOK"の信託報酬は、0.25%です。そして、新興国株式に広く分散投資できる―"VWO"の信託報酬は、0.15%です。
信託報酬は保有している間ずっとかかる手数料であるため、信託報酬を安くすることは、長期投資をする上で重要です。以下は、30年間投資した場合の信託報酬の―総支払い額を、信託報酬率ごとに試算した結果です*。まず、信託報酬が0.5%の場合、信託報酬の30年間の―総支払い額は2,355,836円です。次に、信託報酬が1.0%の場合、信託報酬の30年間の―総支払い額は4,436,434円です。最後に、信託報酬が1.5%の場合、信託報酬の30年間の―総支払い額は6,273,305円です。
(参考)毎月積み立てる銘柄を決める
ただ、信託報酬に優れる海外ETFですが、積み立てがしづらいという弱点があります。海外ETFが積み立てしづらい理由は、以下です。まず、海外ETFは最低手数料が高いため、少額での投資だと手数料が非常に高くなります。また、海外ETFは、自動で積み立てる仕組みがないため、毎月購入注文を出さなくてはなりません。
しかし、海外ETFの―"非常に安い信託報酬"は魅力的なので、積み立ての部分を工夫してでも使いたいところです。では、どう工夫すればいいのでしょうか?
積み立てはインデックスファンドでおこない、海外ETFにリレー投資をすればいいです。海外ETFへのリレー投資の具体的な手順は、以下です。
1. | インデックスファンドを積み立てます。 |
積み立てをインデックスファンドでおこなう理由は、積み立てやすいからです。 インデックスファンドが積み立てやすい理由は、以下です。 まず、 インデックスファンドは、1万円から購入できます。 次に、 インデックスファンドは、購入する販売会社を選べば、手数料無料で購入できます。 そして、 インデックスファンドは、購入する販売会社を選べば、自動で積み立てられます。 | |
2. | 1.が100万円分貯まったら、全て売却します。 |
100万円分貯まるのを待つ理由は、大きい額で取引すると、海外ETFの購入手数料が割安になるからです。 | |
3. | 2.のお金を米ドルに交換(=為替取引)します。 |
4. | 交換した米ドルで海外ETFを買います。 |
図:インデックスファンドから海外ETFへのリレー投資手順
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