インデックスファンドとETFとは、インデックスに連動する運用をおこなうという点では同じです。しかし、双方には、"運用コスト"と"積み立ての利便性"との点で差があります。インデックスファンドと、ETFとの―"運用コスト"・"積み立ての利便性"比較は、以下です。
(1)まず、ETFは、運用コストに優れています。具体的には、インデックスファンドと比較して信託報酬が安いです。しかし、積み立ての利便性では劣っています。具体的には、(ア)まず、ETFは、購入手数料がかかります。(イ)また、ETFは、決められた単位で購入しなければなりません(10株ごと等)。そのため、投資額が、1単位を購入する金額に制約されます*。
(2)次に、インデックスファンドは、運用コストで劣っています。具体的には、ETFと比較して信託報酬が高いです。しかし、積み立ての利便性では優れています。具体的には、(あ)まず、販売会社を選べば、購入手数料がかかりません。(い)また、1万円以上1円単位で購入できます。そのため、投資額が、1円単位まで自由に決められます。
上記のように、インデックスファンドとETFとには、それぞれ得意不得意があります。
ただ、インデックスファンドとETFとを組み合わせることで、両方の利点だけを生かすことができます。では、どうすれば、両方の利点だけを生かせるのでしょうか?
インデックスファンドとETFとを組み合わせる投資方法:リレー投資をすればいいです。リレー投資の方法は、以下です。
まず、積み立ての利便性に優れる―インデックスファンドで積み立てます。次に、ある程度(100万円程度)投資額が積み上がったら、積み立てたインデックスファンドを全て売って、そのお金で運用コストに優れる―ETFを購入します。そして、ご自分が考える―運用終了時期まで、ETFで運用します。