松井証券の概要
松井証券は、国内ETFの取引にもっとも向いた証券会社です。向いていると言えるのは、(1)株式(ETF)の少額取引の―手数料がもっとも安い(2)保護の手厚い貸株サービスがある―といった利点があるからです。
図:松井証券の情報一覧
信託報酬の安いインデックスファンドシリーズ取り扱い | ○ | 貸株サービス | ○(年率:貸株実行状況による) |
投信保有ポイントサービス | × | 外国株式 | × |
国内株式 | ○ | 外貨MMF | ○(1通貨) |
図:信託報酬の安いインデックスファンドシリーズ取り扱い状況
eMAXIS Slim | <購入・換金手数料なし>ニッセイ | たわら | i-SMT |
○ | ○ | ○ | ○ |
図:投信保有ポイントサービスの還元率(年率)
投信保有ポイントサービスはありますが、低コストのインデックスファンドは対象外 |
図:国内株式(ETF)の取引手数料
1日の約定代金合計金額 | 手数料(税抜) |
10万円まで | 0円 |
30万円まで | 300円 |
50万円まで | 500円 |
100万円まで | 1,000円 |
200万円まで | 2,000円 |
100万円増えるごとに1,000円加算 | |
1億円超 | 100,000円(上限) |
図:貸株サービスの還元率(年率)
TOPIX-ETF(銘柄コード:1306)を貸株した場合 |
貸株実行状況による 参考)管理人実績(直近12ヶ月):0.15% |
図:外国株式(海外ETF)の取引手数料
外国株式の取り扱いはありません |
図:外貨MMFの取り扱い通貨と、為替手数料(1通貨あたり)
米ドルMMF | ユーロMMF | ポンドMMF | 豪ドルMMF | 加ドルMMF | NZドルMMF | ランドMMF |
20銭 | - | - | - | - | - | - |
松井証券の利点の詳細解説
ここでは、概要で述べた利点を具体的に解説します。
1. | 株式(ETF)の少額取引の―手数料がもっとも安い 松井証券では、1日の約定代金合計:10万円までの場合、手数料無料で株式取引できます。この手数料は、ネット証券の中でもっとも安いです。 |
図:松井証券の株式取引手数料
1日の約定代金合計金額 | 手数料(税抜) |
10万円まで | 0円 |
30万円まで | 300円 |
50万円まで | 500円 |
100万円まで | 1,000円 |
200万円まで | 2,000円 |
100万円増えるごとに1,000円加算 | |
1億円超 | 100,000円(上限) |
2. | 保護の手厚い貸株サービスがある 松井証券の貸株サービスは、松井証券が倒産して貸株が返還されない状況になった場合、貸した株式の代わりに、貸株代わり金を受け取れるしくみになっています。松井証券に貸した株式の―保護のしくみは、以下です。(1)松井証券は、投資家から借り受けた株式を、日証金に貸株しますが、(2)貸株する際、日証金から担保として"貸株代わり金"を預かり、それを信託分別します。 |
松井証券の欠点
ただ、松井証券も、利点ばかりではありません。松井証券には、"松井証券単体では、じゅうぶんな分散投資ができない"―という弱点があります。松井証券単体で、じゅうぶんなリスク分散ができない理由は、以下です。(1)まず、投資信託の商品取り扱いが、米ドルMMFしかありません。(2)また、国内ETFだけで分散投資をしようにも、国内ETFだけでは、分散投資がじゅうぶんに行えません。国内ETFだけでは、分散投資がじゅうぶんに行えない理由は、(ア)分散投資には、国内債券・外国株式・外国債券などに投資する銘柄が適していますが、(イ)国内ETFの銘柄は、国内株式以外(国内債券・外国債券など)のものが少ないから―です。
- ※追記(2019/7/30)
2016年11月に、松井証券が低コストのインデックスファンドの取り扱いをはじめたため、松井証券単体でもひろく分散投資ができるようになりました。
実際に松井証券を使った場合、具体的にどんなメリットがあるのか
"株式(ETF)の少額取引の―手数料がもっとも安い"と"保護の手厚い貸株サービスがある"とが組み合わさることで、以下のメリットが得られます。それは、(1)ETFを買い、そのETFを貸株することで、(2)通常もらえる配当のほかに、貸株料を得ることができる*―というメリットです。
* ただし、貸株料は、貸株していればかならずもらえるわけではありません。貸株料は、"貸株の割り当て抽選に当たり、貸株がおこなわれた場合のみ"受け取れます。