「TOKの出来高の低さが気になる場合は、IVV+EFAの組み合わせに投資」で、TOKの出来高の低さが気になる場合は、出来高の高い2つの銘柄(IVV、EFA)を組み合わせると良いと解説しました。IVV+EFAの組み合わせにすることで、TOKとほぼ同じ投資内容を確保しつつ、出来高が上昇(=流動性が上がる)します。
ただ、TOKからこの組み合わせに変えることで、"発生する問題"もあります。その"発生する問題"とは、何でしょうか?
それは、TOKよりもインデックス投資の効果が、減少することです。具体的には、以下です。
- ●購入手数料が余分にかかるため、コスト削減効果が減少
●カナダに投資しないため、分散投資効果が減少
TOKをIVV+EFAの組み合わせに変えることで、インデックス投資の効果が減少すると解説してきました。2つの問題を挙げましたが、"購入手数料が余分にかかるため、コスト削減効果が減少"から解説していきましょう。
インデックス投資の利点は、コストが安いことです。海外ETFに投資する理由は、日本のインデックスファンドよりも"よりコストを削減できる"からだと思います。では、TOKを、IVVとEFAの組み合わせに変えると、コスト削減効果はどうなるでしょうか?
コスト削減効果は、減少します。コスト削減効果が減少する理由は、購入手数料が、1回余分にかかるからです。各投資の購入手数料回数は、以下です。
TOKに投資する場合、購入手数料は、1回分で済みます。一方、IVV+EFAに投資する場合、購入手数料は、2回分必要(2銘柄購入する必要があるため)になります。
- 信託手数料は、どうか? 信託手数料は、安くなります。
TOKの信託手数料は、0.25%です。また、IVV+EFAの組み合わせ(割合は、50%ずつ)の信託手数料は、0.22%(内訳:IVV 0.09%、EFA 0.35%)です。

カナダに投資しないため、分散投資効果が減少
TOKを、IVV+EFAの組み合わせに変えると、購入手数料が1回余分にかかると解説してきました。
しかし、購入手数料が1回余分にかかるとしても、"まとまった額になってから投資する""長期投資をする"などの工夫をすれば、購入手数料負担を軽減することはできます。そのため、TOKを、IVV+EFAの組み合わせに変えた場合の、購入手数料の影響は、少ないと言えるでしょう。
ただ、購入手数料の影響を少なくできるとしても、インデックス投資の利点:分散投資効果が、著しく損なわれるようでは困ります。では、TOKを、IVVとEFAの組み合わせに変えると、分散投資効果はどうなるでしょうか?
分散投資効果は、減少します。分散投資効果が減少する理由は、カナダに投資できないからです。
EFAが投資しない北米とは、米+カナダです。IVVは、米にしか投資しません。したがって、カナダへの投資が行えないことになります。(TOKは、4.5%投資しています。)
図:TOKを、IVVとEFAの組み合わせに変えると、カナダに投資できない
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