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資産を組み合わせた場合のリターン計算

 「信頼できる期待リターン・予測リスクのデータ取得方法」で、信頼できるデータの入手方法を解説しました。これで、1種類の資産に投資する場合の、リターン数値を入手できるようになりました。

 ただ、複数の資産を組み合わせて投資すると、リターンの数値が変わってしまいます。なぜなら、リターンの数値が、各資産で異なるからです。年金積立金管理運用独立行政法人「資料1 基本ポートフォリオの検証について(リンク切れ)」によると、各資産のリターンは、以下です。国内株式のリターンは、4.8%です。国内債券のリターンは、3.0%です。外国株式のリターンは、5.0%です。外国債券のリターンは、3.5%です。

 しかし、資産を組み合わせるとリターンの数値が変わってしまうとしても、心配はいりません。それは、複数の資産を組み合わせた場合の―リターン数値は、計算で求められるからです。では、どうやって計算するのでしょうか?

 各資産で"投資割合×リターン"の計算をし、最後に全ての計算結果を合計します。具体的な計算式は、以下です。なお、ここでは、2つの資産を組み合わせた場合と、3つの資産を組み合わせた場合とを、解説していきます。


2資産を組み合わせた場合のリターン計算式

2資産を組み合わせた場合のリターン計算式

以下は、国内株式と、外国株式を組み合わせた場合(投資割合は、国内株式50%・外国株式50%)の期待リターンの計算例です。
0.5*0.048+0.5*0.05=0.049 4.9%(リターン)


3資産を組み合わせた場合のリターン計算式

3資産を組み合わせた場合のリターン計算式

以下は、国内株式・外国株式・外国債券を組み合わせた場合(投資割合は、国内株式40%・外国株式30%・外国債券30%)のリターンの計算例です。
0.4*0.048+0.3*0.05+0.3*0.035=0.0447 4.47%(リターン)








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