投資信託を買う場合、一つのファンドに資金を集中させるのではなく、複数のファンドに分散させる(=ポートフォリオを組む)とよいといわれています。また、組み合わせる際は、値動きが異なるものがよいとされています。
しかし、日本株が有望だと思った場合、資金の全額を日本株ファンドに投資する方がよさそうなものです。それなのに、なぜ値動きが相反する複数のファンドに、投資するのが良い投資法とされるのでしょうか?
それは、予想の難しい為替変動や金利変動などの影響を軽減させ、安定して企業成長による利益や債券からの金利収入を受け取るためです。ここでは、投資対象が、外国株式・外国債券・国内株式・国内債券のファンドを組み合わせた場合、という前提で話を進めます。
ファンドを組み合わせれば、予想の難しい為替変動、金利変動などの影響を軽減できる
複数のファンドを組み合わせる投資法は、良いとされていることを解説しました。では、ファンドを組み合わせることで、どんな利点が生まれるのか?を解説したいと思います。ファンドを組み合わせることで生じる利点は、予想の難しい為替変動、金利変動などの影響を軽減できることです。
為替変動、金利変動の予想は、難しく、特に為替は、頻繁に優勢と劣勢が入れ替わります。ファンドを組み合わせれば、為替変動、金利変動の影響を軽減できます。したがって、ファンドを組み合わせれば、予想の難しいものの影響が軽減できることになります。
図:ファンドを合わせ持つことで為替変動の影響を軽減できる