積立投資とは、毎月の給料から一定の額を、こつこつ積み立てる投資方法です。積立投資の利点は、投資を継続しやすいことです。まず、積立投資は、自動積立サービス*を使用すれば、自動で投資を実行できます。また、積立投資は、機械的に投資をおこなうため、タイミングを気にすることなく実行できます。
* 購入銘柄、購入金額、毎月の購入日を指定すれば、毎月自動で投資信託を購入してくれるサービスです。
積立投資は、初心者の方から、ベテランの方まで幅広い方に有効な投資方法です。
ただ、初心者の方の中には、積立投資をどうやって始めればいいか不安に思う方もおられるかもしれません。では、積立投資は、どういう手順で始めればいいのでしょうか?
その問いに答えるために、積立投資を開始するまでのステップを、以下にまとめました。
積立投資を開始するまでのステップ
積立投資のポートフォリオを決める
積立投資を始める場合、「どれかひとつ有望だと思う銘柄を1つだけ積み立てよう」と思われる方もおられるかもしれません。
ただ、積立投資をおこなう際に、"1つの資産分類(例:国内株式など)だけを毎月積み立てる"という方法はおすすめできません。・・・
毎月積み立てる銘柄を決める
「積立投資のポートフォリオを決める」で、"積立投資のポートフォリオの作成方法"を解説しました。記事では、"ポートフォリオは、ご自分がどの程度の損失に耐えられるか*を考えて作成する"―と解説しました。
ただ、ポートフォリオを作成し、どの資産分類に何%ずつ投資をするかが決まっても、それで終わりではありません。資産分類ごとに数多くある―投資信託の中から、積み立てる銘柄を1つずつ選ばなくてはなりません。・・・
積立投資につかう販売会社を決める
「毎月積み立てる銘柄を決める」で、"積立投資にはインデックスファンドを選ぶべきだ"―と解説しました。記事で、積立投資にインデックスファンドを選ぶべき理由は、コストが安いからだと解説しました。
ただ、インデックスファンドにも様々なものがあり、信託報酬もそれぞれ異なります(同じインデックスに連動するものでしたら、運用内容は同じです)。せっかく積み立てるのですから、その時々の最も安い信託報酬のインデックスファンドを積み立てたいところです。・・・
積立目標額を決める
これまでで、積み立てを始める準備が整いました。これまでにおこなった準備は、以下です。まず、リスク許容度からポートフォリオを組んだことで、期待リターンが決まりました。次に、積み立てる銘柄が決まりました。そして、積み立てをおこなう販売会社が決まりました。
上記の準備が終わったことで、積み立てのスタート地点に立ったと言えるでしょう。・・・
エクセルのゴールシークを使って、毎月の必要積立額を計算する
「積立目標額を決める」で、積み立てのゴールである―積立目標額の計算方法を解説しました。記事で、"積立目標額は、必要な取り崩し額(年額)÷期待リターン(年率)で計算する"―と解説しました。
ただ、積立目標額がわかっても、その目標に到達するために、毎月いくら積み立てる必要があるのかわかりません。必要な積立額は、エクセルを使うことで計算できます。・・・
投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社のおすすめランキング
取り崩しの年率を設定すると、毎月取り崩し年率の12分の1の額を取り崩してくれます。
たとえば、全世界株式のリターン:4.5%(インフレ調整後)を設定すると、毎月0.375%(=4.5%÷12ヶ月)ずつ取り崩してくれます。
そのため、取り崩したい年率の、ぴったり1ヶ月分を毎月取り崩すことができます。
取り崩したお金は、毎月設定した額を、設定した銀行口座に振り込んでもらうように設定できます。
ですので、証券会社の都合で、振込先の銀行がしばられません。
現時点でもっともすぐれた取り崩しサービスを提供しており、いちばんおすすめです。
・公式ページ
資産額の0.1%以上0.1%刻みで、毎月の取り崩し率の設定ができます。
全世界株式のリターン:年4.5%(インフレ調整後)を毎月取り崩すなら、月0.3%(年3.6%)もしくは月0.4%(年4.8%)のいずれかで取り崩すと良いでしょう。
取り崩したお金は、毎月、全額を楽天銀行に自動で振り込んでもらうように設定することもできます。
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「毎月○%取り崩す」というようなパーセントでの取り崩しはできず、額を指定する(例:月5万円など)取り崩ししかできません。
銀行口座への自動振り込みはおこなっておらず、定期的に証券口座から、銀行口座に手動でお金を動かさなくてはなりません。
・公式ページ