投資信託には様々なコストがかかります。投資信託のコストは、以下です。まず、購入時に支払う―販売手数料。次に、投資信託保有中に毎日支払う―信託報酬。そして、売却時に支払う―信託財産留保額です。
ただ、上記のコストの内、長期投資をすることで負担を軽減できるコストがあります。では、長期投資によって、負担が軽減されるコストとはどれでしょうか?
長期投資をすることで、購入時、または売却時に"一度だけ支払う必要があるコスト"(=販売手数料・信託財産留保額)の負担が軽減されます。
長期投資をした場合の"一度だけ支払う必要があるコスト"の軽減効果例は、以下です。
(1)販売手数料の軽減効果例
(ア)販売手数料:2.1%の投資信託を1年で売却した場合の―販売手数料の負担は2.1%。
(イ)同じ投資信託を10年保有後に売却した場合の―販売手数料の負担は0.21%(=2.1%÷10年)です。
(2)信託財産留保額の軽減効果例
(あ)信託財産留保額:1%の投資信託を1年で売却した場合の―信託財産留保額の負担は1%。
(い)同じ投資信託を10年保有後に売却した場合の―信託財産留保額の負担は0.1%(=1%÷10年)です。
図:長期投資によって軽減できるコスト
インデックスファンドに投資する場合、販売手数料、信託財産留保額がいらないファンドがほとんどですので、この"一度だけ支払う必要があるコストの軽減効果"は大きなメリットとは言えません。