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バランスファンドではなく、できればインデックスファンドを積み立てよう

 投資始める際には、あなたがどの程度の損失に耐えられるかを確認し、 耐えられる損失に合わせて、株式と日本債券とを組み合わせます。

 ただ、投資信託の中には、あらかじめ資産を組み合わせてくれている、バランスファンドという投資信託もあります。しかし、バランスファンドには、様々な欠点があります。積立投資をする際は、インデックスファンドを組み合わせて投資しましょう。


投資を始めるときには、どの程度の割合で株式と、日本債券とを組み合わせるか?を考える必要がある

 投資を始めるときには、まず、あなたがどの程度の損失に耐えられるか?を考え、次に、その"耐えられる損失"に合わせて株式と、日本債券との投資割合を決めます。

 このような順番で決める必要があるのは、「運用を途中で終了してしまう事態」を避けるためです。途中で運用を終了してしまう場面は、主に、自分が耐えられない損失が発生してしまったときです。そのため、あらかじめ、あなたがどのくらいの損失に耐えられるか?を確認しておくことが必要になります。そのあとで、"耐えられる損失"にあわせて、投資割合を決めるのです。

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 途中で運用を終了する事態を避けることで、積み立てで将来必要なお金を用意する―という一番大切な目的を達成できるようになります。


組みあわせを考えるのが面倒な場合は、バランスファンドに投資するという方法もある

 なお、運用資産の組みあわせを考えるのは面倒!という方のために、バランスファンドに投資する―という方法もあります。

 バランスファンドとは、1つに投資するだけで、複数の資産に幅広く投資できる投資信託です。例えば、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)というバランスファンドは、1つで、日本株式・外国株式・日本債券・外国債券に25%ずつの組みあわせで投資できます。

 ただし、1つで広く分散投資できるバランスファンドは、手軽さを重視するならとても便利な商品ですが、おすすめできません。おすすめできないのは、以下の理由からです。


バランスファンドは余計なコストがかかり、資産の組みあわせを自由に決められない

 バランスファンドは、"ファンドがさらに複数のファンドに投資する"―ファンドオブファンズと呼ばれる形式で運用されているものがほとんどです。

 この形式は、あなたが複数のファンドに投資することを代行してくれる―と考えるとイメージしやすいのではないでしょうか?例えば、あなたが"株式:30%、日本債券:70%と組み合わせを決めて"投資するように、バランスファンドは、運用会社が決めた投資割合で投資をおこないます。

 ただし、この「分散投資の代行」はタダではありません。プロに代行してもらうわけですから、その分、余計にコスト(=信託報酬)がかかります。つまり、分散投資の代行に手数料を支払い、さらに、投資先のファンドの信託報酬も支払うことになります。

 また、バランスファンドは、投資内容を運用会社が決めるので、投資先を選ぶ自由がありません。あなたのリスクにぴったりの―組み合わせのバランスファンドが見つかることはないでしょう。


できればインデックスファンドを組み合わせること

 バランスファンドでは「あなたのリスクにぴったり合った投資」ができないので、バランスファンドに投資するのではなく、複数のインデックスファンドを組み合わせた投資をしてください。インデックスファンドを組み合わせる方法を取れば、長い運用の途中であなたが取れるリスクが変化した場合でも、日本債券の割合を自由に変更することができます。つまり、常に、あなたにぴったりのリスクに合わせた投資ができるのです。

 「インデックスファンドを組み合わせて投資すると、毎月それぞれの銘柄に投資する手間がかかるじゃないか!」―と考える方もおられるかもしれません。例えば、株式に50%(内訳は、日本株式:10%・外国株式:90%)・日本債券に50%投資する場合、毎月計算して、投資額を割り振らなければならない―というような具合です。

 ところが毎月の積み立ても、SBI証券の投信積立サービスというサービスを使えば、ほとんど手間はかかりません。SBI証券では、最初に"日本株式に月○万円投資・外国株式に月○万円投資・日本債券に月○万円投資"―と設定しておけば、毎月銀行口座から引き落としで自動的に購入してもらえます。

 バランスファンドの「自分のリスクにぴったり合わせた投資ができない」―というのは、非常に大きなデメリットです。バランスファンドを使うのは確かに楽ですが、インデックスファンドで積み立てることを基本と考えてください。








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