投資信託に投資する場合、株式に投資するファンドと、日本債券に投資するファンドとを組み合わせましょう。こうすることで、暴落が起きたときでも、損失をあなたが耐えられる範囲におさえることができます。
ただ、投資信託を、どのように組み合わせたらいいかわからないかもしれません。この記事で紹介するおすすめの組み合わせから、あなたに最適な組み合わせを見つけてみてください。
投資信託の組み合わせは、この4種類がおすすめ
投資信託の組み合わせは、投資額を以下のいずれかの割合に配分するのがおすすめです。
- 株式:100%+日本債券:0%(=日本債券を組み入れない)
- 株式:70%+日本債券:30%
- 株式:50%+日本債券:50%
- 株式:30%+日本債券:70%
組み合わせの割合を、もっと細かく区切る(10%刻みや、5%刻みなど)ことはできますが、そこまで細かく刻んで計算してもリスクは大して変わりません。
上記の、投資信託の組み合わせの最大損失率は、以下です。
- 株式を100%組み入れ、日本債券を0%組み入れた(=日本債券を組み入れない)場合、最大損失率は、-40.8%です。
- 株式を70%組み入れ、日本債券を30%組み入れた場合、最大損失率は、-28.5%です。
- 株式を50%組み入れ、日本債券を50%組み入れた場合、最大損失率は、-20.4%です。
- 株式を30%組み入れ、日本債券を70%組み入れた場合、最大損失率は、-12.5%です。
※株式の投資割合は、「国内株式:10%・外国株式:90%」で計算しています。
なお、最大損失率の計算式は、収益-(リスク×2)です。例えば、株式の組み入れ割合100%の場合、「7.04%:収益-(23.92%:リスク×2)=-40.8%*1」という計算をしています。
*1 数値は、私たちの年金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人の資料(PDFファイル)」を使って計算。
上記の最大損失率の中から、あなたが耐えられる損失に近いものを選んで下さい。例えば、あなたが「25%程度の損失に耐えられる」と考えるなら、株式を50%組み入れましょう(日本債券は50%組み入れます)。
自分の耐えられる損失にあった、投資信託の組み合わせを選ぶのがおすすめ
株式を組み合わせる割合を少なくするほど、収益は下がってしまいます*2が、あくまでも「あなたが耐えられる損失」に合わせて、組み合わせを決めることが重要です。
あなたが耐えられる損失に合わせて投資をすることで、長期間の積み立てを続けることができます。長い積立期間中には、必ず暴落が起こります。暴落が起こっても、損失を「あなたが耐えられる範囲にコントロール」していれば問題ありません。
もし、最大損失率がもっとも少ないもの(-12.5%)でも耐えられないと感じた場合は、無理に投資する必要はありません。無理に投資をはじめても、損失がでれば売ってしまうでしょう。その場合は、リスクがほとんどない個人向け国債や、MMFといった商品がネット証券で買えますのでそちらをおすすめします。
*2 組み合わせごとの収益は、以下です。
- 株式を100%、日本債券を0%組み合わせた(=日本債券を組み入れない)場合、収益は年7.04%です。
- 株式を70%、日本債券を30%組み合わせた場合、収益は、年5.14%です。
- 株式を50%、日本債券を50%組み合わせた場合、収益は、年3.87%です。
- 株式を30%、日本債券を70%組み合わせた場合、収益は、年2.60%です。