投資信託に投資する場合、大金を預けることになるので資金の管理は徹底して欲しいところです。がんばって積み立てた資金が、「無くなってしまった」と言われて納得できる人はいません。
ただ、資金を預けた証券会社がつぶれた場合、あずけた資金はどうなるのでしょうか。投資信託は、投資信託の運用に関わる会社のどれがつぶれても保護されます。
- 投資信託に投資する場合、大金を預けることになるので資金の管理は徹底して欲しいところ
- 資金を預けた証券会社がつぶれた場合、あずけた資金はどうなるのか
- 投資信託に投資した資金は、投資信託の運用に関わる会社のどれがつぶれても保護される
投資信託に投資する場合、大金を預けることになるので資金の管理は徹底して欲しいところ
投資信託を積み立てていくと、最終的に非常に大きな金額になります。月に5万円積み立てるとしても、30年後には1,800万円にもなるからです。さらに、積み立てたお金は運用されるわけですから、運用の収益によって1,800万円よりも大きくなります。
非常に大きな金額になりますので、証券会社にはしっかり資金を管理してもらわないと困ります。がんばって積み立てた資金が、「無くなってしまった」と言われて納得できる人はいません。
ただ、証券会社も一企業にすぎませんので、つぶれることもあります。さらに、運用は何十年もつづきますので、つぶれる確率も高くなります。
資金を預けた証券会社がつぶれた場合、あずけた資金はどうなるのか
資金をあずけた証券会社がつぶれた場合、あずけていた資金はどうなるのでしょうか。預けていた資金は、全額返ってくるのでしょうか。それとも、預けていた資金は、証券会社の負債の返済に使われてしまうのでしょうか。
また、投資信託の運用に関わるのは、証券会社だけではありません。投資信託の運用に関わる会社は、投資信託の販売をする販売会社(証券会社は販売会社です)のほかに、投資信託の運用をする運用会社・投資信託の資金を管理する信託銀行があります。これらの「投資信託の運用に関わる会社」のいずれもが、つぶれる可能性があります。
投資信託に投資した資金は、「投資信託の運用に関わる会社」のどれがつぶれても保護されます。販売会社・運用会社・信託銀行の、どれがつぶれても大丈夫です。
投資信託に投資した資金は、投資信託の運用に関わる会社のどれがつぶれても保護される
販売会社・運用会社・信託銀行のどれがつぶれても、投資家の資金は保護されます。
投資家保護のしくみは、「投資家が販売会社にしはらった資金を、最終的に信託銀行が管理する」というものです。信託銀行が管理する資金は、運用会社の指図で運用されます。なお、運用会社の指図にしたがって資産の売買をするのは、信託銀行です。「資金を信託銀行が管理する」しくみになっているため、販売会社・運用会社のどちらがつぶれても、投資家の資金がなくなることはありません。
また、信託銀行が管理する投資家の資金は、信託銀行自身の資金とも分別管理されます。そのため、信託銀行がつぶれても、信託銀行の負債の返済に、投資家の資金が使われることはありません。