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投資信託のおすすめ書籍と、読むべき順番

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 新しいことをはじめる場合には、あらかじめ勉強することが大切です。とくに、投資信託の運用には大きなお金がかかっていますので、勉強はより重要になります。

 ただ、投資信託の書籍はたくさん出版されていて、どれを選べばいいか、わからないかもしれません。この記事では、私が読んで役に立ったおすすめ書籍を紹介し、それらを読むべき順番で並べます。


投資信託のおすすめ書籍

 投資初心者の方はどの書籍を選べばいいのかわからないと思いますので、私が読んだ書籍の中でおすすめできるものを紹介します。また、途中で学ぶのをあきらめてしまわないように、内容がやさしい順でならべました。

 おすすめの書籍と、読むべき順番は以下です。以下の全部を読むのが一番いいですが、最初の2冊は最低でも読んで欲しいと思います。なお、私が個人的に役立った記述も引用してみました。

おすすめ書籍1:お金は寝かせて増やしなさい

 一番目に読むべきなのは、「お金は寝かせて増やしなさい」です。この本は、個人投資家で著名なブロガーの、水瀬ケンイチさんが書かれています。著者は個人投資家なので、投資家目線でていねいに解説されています。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

株式クラスと債券クラスという値動きが違うアセットクラスを組み合わせることによって分散効果が働き、あまり期待リターンを下げずにリスクを効率的に下げることができます。

水瀬ケンイチ 『お金は寝かせて増やしなさい』 フォレスト出版株式会社、2017年、91-92頁より引用

「株式(国内株式・先進国株式・新興国株式)で収益を狙いつつ、あなたが耐えられるリスクになるように国内債券で調節する方法」が書かれています。なお、93ページには、国内債券の組み入れ割合を10%ずつ増やしていくと、リスクがどう下がっていくかを表した表もあります。

おすすめ書籍2:毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術

 二番目に読むべきなのは、「毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」です。この本は、ファイナンシャルプランナーの、カン・チュンドさんが書かれています。著者はファイナンシャルプランナーなので、とても実践的なアドバイスが書かれています。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

積立て窓口を決めるうえで、この「給与振込口座からの引き落としが可能」という条件は外すことができません。なぜなら、これこそが、投資にほとんど時間をかけずに済む「自動積立て投資」のコアの部分だからです。

カン・チュンド 『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』 明日香出版社、2009年、132頁より引用

「積み立ての実践では、給与振込口座からの引き落としができること」が非常に重要だと指摘しています。

おすすめ書籍3:しぶとい分散投資術

 三番目に読むべきなのは、「しぶとい分散投資術」です。この本は、日本経済新聞記者の田村正之さんが書かれています。著者は新聞記者なので、データに基づいて分散投資がいかに重要か解説されています。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

例えば4資産に分散して10年保有(図表3の右下)すれば、どの年に保有を始めてもマイナスになることはなく、2007年までの10年保有の平均では年率で約7.1%の利回りになっていました(ある年まで10年間の年平均利回りが6%、別の年まで10年間の年平均利回りが8%だったとして、1970年以降、これらを平均した10年保有の平均年利回りが7%だったという意味です)。

田村正之 『世界金融危機でわかった!しぶとい分散投資術』 日本経済新聞出版社、2009年、32頁より引用

「1970年から2007年までの間、4資産*1に均等に分散投資していれば、どこの10年をとってもマイナスにならなかったこと」を、データを元に解説しています。なお、33ページには、20年保有した場合の投資結果の表もあります。20年保有した場合もマイナスの期間はなく、収益はより安定していました。
*1 国内株式・外国株式・国内債券・外国債券

おすすめ書籍4:敗者のゲーム

 最後に読むべきなのは、「敗者のゲーム」です。この本は、チャールズ・エリスさんが書かれています。敗者のゲームは、長く読まれているインデックス投資の古典です。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

もし資産の大部分を遺産として子供に残すつもりなら、仮にあなたが現在70代ないし80代であるとしても、家族という単位で考えると、十分長い投資期間をとることができる。したがって、「お年寄りの場合は高い利息収入と元本維持のために、債券投資をすべきだ」といった助言は必ずしもあてはまらない。

チャールズ・エリス 『敗者のゲーム(新版)』 日本経済新聞出版社、2003年、186頁より引用

※敗者のゲームは、第6版がでています。上記は旧版からの引用ですのでご了承ください。

「年をとったら債券の割合を増やすべきだと言われるが、その必要はない。資産は相続され、あなたの寿命を超えて運用されるからだ」、という主張をされています。








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