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投資信託への投資で結果がでるには、それなりに時間がかかる

 投資信託への投資をはじめても最初はなかなか結果が出ません。平均点をねらうインデックス投資では、派手な値上がりがあまりないからです。

 ただ、なかなか結果が出なくても、あせってはいけません。期待リターンが年3~5%の投資信託は、大きな結果がでるまでに時間がかかるのが普通です。


投資をはじめても最初はなかなか結果が出ません

 投資を始めたのになかなか結果が出ない...と感じられるかたもおられるかもしれません。実際、平均点をねらうインデックス投資では、年20%というような派手な値上がりはあまりありません。このような「派手な値上がりをする」ことが少ないため、なかなか結果を感じられないのかもしれません。

 なかなか結果が出ないと、気持ちが折れてしまいます。気持ちが折れてしまうのは、毎月頑張って積み立てているからです。頑張って積み立てているのになかなか結果が出なければ、気持ちが折れてもしかたありません。

 ただ、なかなか結果がでなくても、あせってはいけません。


なかなか結果がでなくても、あせってはいけません

 なかなか結果がでなくても、あせってはいけません。結果をあせってしまうと、より多くの利益を求めて株式を入れすぎてしまったり、投資信託による運用をやめて違う運用を始めてしまったりします。株式を入れすぎるとその分リスクが上がり、暴落がおきたときに、あなたが耐えられない損失が出る可能性が高まります。また、違う運用を始めてしまえば、投資信託のような、安定した利益を上げられなくなるでしょう。

 あせってしまったときは、冷静に結果がでていないか確認してみましょう。冷静に結果を確認するには、今まで上がっている「1年あたりのリターンを計算する」のがおすすめです。1年あたりのリターンは、「(1+でている利益)^(1/運用年数)-1」で計算できます*1。例えば、20%の利益がでていて、運用年数が5年の場合を計算してみましょう。
(1+20%)^(1/5)-1=0.037137289
よって、1年あたり3.7%のリターンがでていたことがわかります。1年あたり3.7%のリターンがでていれば、まずまずではないでしょうか。

*1 「^」は、乗数の計算の記号です。計算例の(1+20%)^(1/5)は、「120%を1/5乗する」という計算をしています。

 投資信託による運用は、最初から大きな結果はでません。しかし、長く運用することによって、大きな結果が期待できます。


投資信託は複利なので、大きな結果がでるまでには時間がかかります

 投資信託は、複利運用なので、長く運用するほど大きな利益が期待できます。複利運用とは、運用で上がった利益を再投資して、その利益からさらに利益が上がる運用のことです。

 「長く運用するほど大きな利益が期待できる」を逆にいうと、短い運用では大きな利益は期待できないということです。投資信託は、年3%~5%程度のリターンしか期待できません。そのため、最初はほとんど利益が上がっていないように感じられます。しかし、年3%~5%というわずかな利益からは、翌年以降も利益が上がります。これが積み重なることで、10年を超えるころには非常に大きなリターンが得られるわけです。同じ年5%のリターンでも、運用資産が100万円のときは年5万円ですが、運用資産が5000万円に積み上がれば年250万円にもなります。

 投資信託による運用は、「最初の数年間は大きな利益は上がらない」のが普通です。目標達成まで何十年とかかるのが普通ですから、運用開始から数年で「利益が上がらない」と言ってあせる必要はありません。








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