投資信託での資産運用をはじめる場合、まず、証券会社に口座をつくらなくてはなりません。
ただ、証券会社はたくさんあるため、どれにしようか迷うと思います。では、どこで始めればいいのでしょうか?
SBI証券で始めるのがいいでしょう。なぜなら、SBI証券が、積み立てで資産をつくるのに最適だからです。具体的には、以下です。
- 新発売の低コストのインデックスファンドがすぐに買える
- 給与振込口座から積み立てができる
- 投資信託をもっているだけで、Tポイントがたまる
新発売の低コストのインデックスファンドがすぐに買える
SBI証券で資産運用をすれば、新しく発売された低コストのインデックスファンドがすぐに買えます。「それの何が重要なの?」と思われるかもしれませんが、これはとても重要です。
わたしがSBI証券を使い始めてから、いくつもの低コストのインデックスファンドが発売されました。そのたびに、すぐに取り扱ってくれます。もしすぐに取り扱ってくれなければ、その新発売のインデックスファンドをどうしても買いたい場合、ほかの証券会社に口座を開設しなければならなかったでしょう。
そのときどきでは、低コストのインデックスファンドを取り扱う証券会社はあります。ただ、新しいものが発売されたときに取り扱うかは別です。いくら待っても、取り扱ってくれない証券会社もあります。
また、SBI証券では、これらの低コストのインデックスファンドを、地方銀行を含めた多くの銀行から、口座引き落としで積み立てることができます。
給与振込口座から積み立てができる
SBI証券で資産運用をすれば、給与振込口座から、直接投資信託を積み立てることができます。
投資信託の積み立てを何十年も無理なくつづけるには、「銀行口座からの引き落としで、投資信託が積み立てられること」がとても重要です。口座引き落としで投資信託が積み立てられることで、手間をまったくかけずに資産運用を続けられます。
しかし、証券会社によっては、地方銀行の口座が、口座引き落としに対応していないことがあります(都市銀行はほぼ対応しています)。もしあなたの給与振込口座が地方銀行の口座の場合、地方銀行の口座引き落としに対応していないと、定期的に証券会社の口座にお金を入れておかなければならなくなります。
定期的に証券会社の口座にお金を入れておかなければならないのは、証券会社の口座からの引き落としで、投資信託を積み立てるためです。この定期的な入金には手間がかかり、積み立てを中止してしまう原因になります。
SBI証券は、地方銀行からの口座引き落としに広く対応しています。そのため、給与が地方銀行の口座に振り込まれる方でも、手間をかけずに積み立てることができます。
そして、SBI証券では、こうして口座引き落としで積み立てた投資信託の保有額に応じて、Tポイントが貯まります。
投資信託をもっているだけで、Tポイントがたまる
SBI証券で投資信託を保有すると、毎月15日に、保有額に応じたTポイントがもらえます。付与率は、投資信託によって変わりますが、年率0.03~0.2%程度です。
例えば、1つで全世界の株式に投資できる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合、年率0.03%のポイントがもらえます。300万円の投資信託を保有している場合だと、年に900Tポイント(=300万円×0.03%)です。
さらに、ためたTポイントを使って、投資信託を買うこともできます。投資信託をいくらから買えるかは商品にもよりますが、100ポイント以上1ポイント単位で買えるものも多いです。先ほどの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、100ポイント以上1ポイント単位で買えます。100ポイントから使うことができるため、少ないポイントでも無駄なく使えるのが利点です。
楽天証券には、投資信託を毎月自動で取り崩してくれるサービスがあります。
このサービスをつかうと、ほったらかしで、遊んでいるお金の年4.8%(または年3.6%)が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。
楽天証券は、楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行で知られる、楽天グループに属する証券会社です。
楽天証券の総合口座数は864万口座、預り資産は、18.1兆円を超えています(2022年12月末時点)。
また、楽天証券で投資信託を保有、または、積み立ての設定をしている人は、274万人を超えています。
実際に、楽天証券の「投資信託の自動取り崩しサービス」をつかった履歴をごらんください。
下のように、振込日(1~28日の中で好きな日を指定できます)の10日に間に合うように、投資信託を自動で売ってくれます。

また、取り崩したお金は、下のように自動で楽天銀行の口座に振り込んでくれています。
なお、取り崩しの際にかかる譲渡益税(利益の約20%)が源泉徴収されています。
※ちなみに、自動で振り込んでもらうには、楽天証券の口座と、楽天銀行の口座と連携させる「マネーブリッジ連携」というかんたんな設定が必要です。

全世界株式に投資すると、年7%のリターンが期待できます。
>> 全世界株式のリターンが7%といえる詳しい理由は、この記事で解説しています。
>> 過去34年のデータから計算した、全世界株式のリターン7%の理由はこちら
全世界株式に投資する方法はいくつかありますが、投資信託を使うのが簡単です。
全世界株式に投資する投資信託のなかでは、手数料が安い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下オール・カントリー)」がおすすめです。
オール・カントリーの手数料は年0.2%程度で、全世界株式に投資する投資信託のなかで、最安クラスです。
なお、全世界株式のリターンは年7%といいましたが、取り崩しは、年7%ではなく「年4.5%」にするのがベストです。
なぜなら、全世界株式のリターン:7%のうち、2.3%はインフレで増えた分だからです。
インフレで増えた2.3%分は、取り崩さずにそのまま運用をつづけて、その運用益で将来のインフレにそなえます。
また、先ほど解説したように、オール・カントリーには、年0.2%程度の手数料がかかるため、その分も取り崩さないでおきます。
したがって、全世界株式のリターン:7%から、インフレ分:2.3%と、オール・カントリーの手数料:0.2%を引いた年4.5%を取り崩すのがベストです。
実は、投資信託を毎月手動で取りくずす場合、かなり手間がかかります。
取りくずしの手間を、全世界株式の投資信託を取りくずす場合を例に解説すると、
1.まず、今月の取りくずし額を計算します。
全世界株式の場合、年4.5%が期待リターンですので、毎月「4.5%の12分の1」まで取りくずしても大丈夫です。
つまり、4.5%÷12ヶ月で、0.375%ですね。
たとえば、現在の資産額が120万円の場合、4,500円(=120万円×0.375%)と計算できます。
2.つぎに、1.で計算した額を売る、売却注文をだします。
証券会社のホームページにログインして、先ほど計算した額だけ、全世界株式の投資信託の売却注文をだします。
3.そして、売却注文が成立した翌日か、翌々日までまって、出金指示をだします。
実は、投資信託は、売却注文が成立しても、その日に出金指示をだせません。
出金指示ができるようになるのは翌日か、翌々日になってからです。
このように1日で注文・出金指示の、両方をすませることができません。
そのため、売却注文をだす日と、出金指示をだす日と、2日にわたってホームページで操作する必要があるのです。
自動取りくずしサービスがないと、毎月、この取りくずし作業をやらなければなりません。
楽天証券の自動取りくずしサービスなら、毎月の取りくずし率を、0.1%以上0.1%単位で設定できます。
ここで設定した取りくずし率の分だけ、毎月自動で投資信託を売却してくれます。
全世界株式(年4.5%のリターン)の投資信託を取りくずす場合、月0.4%(年4.8%)、または月0.3%(年3.6%)に設定すると良いでしょう。
また、取りくずしたお金は、毎月指定した日(1~28日から好きな日を指定できます)に、楽天銀行の口座に振り込んでもらえます。
なお、設定した日に間に合うように、投資信託を売却してくれため、お金が必要な日よりまえに振込日を指定する必要はありません。
そのため、楽天証券を使えば、手間をかけずに、遊んでいるお金の年4.5%が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。
1.楽天証券の口座を開設したら、全世界株式に投資する投資信託(オール・カントリーがおすすめ)を買って、その投資信託を、月0.4%(または0.3%)取り崩す設定をします。
2.楽天証券の口座と、楽天銀行の口座とを連携させる「マネーブリッジ連携」という設定をします。
この2つを最初にいちど設定するだけでおわりです。
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楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスを使うことで、遊んでいるお金から収益が上がります。
また、はじめるのもかんたんで、全世界株式の投資信託を買って、月に取りくずすパーセント(0.4%か0.3%)を決めるだけです。
楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスがなければ、毎月手間のかかる取り崩しを自分でしなければなりません。
また、銀行預金ではお金はほとんど増えませんので、楽天証券での投資信託自動取り崩しサービスをおすすめします。
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