先進国株式全体に投資する場合、日本株式への投資は欠かせません。先進国株式全体に投資するには、日本を含む先進国の株式に投資する必要があるからです。
ただ、先進国全体に占める日本株式の割合は、毎年変わってしまいます。そのため、日本株式に投資しない、という選択もありです。
- 「先進国株式全体」に投資する場合、日本株式への投資は欠かせない
- 先進国株式全体に占める、日本株式の割合は変わってしまう
- 日本株式に投資しない、という選択もあり
「先進国株式全体」に投資する場合、日本株式への投資は欠かせない
「先進国株式全体」に投資する場合、日本株式への投資は欠かせません。先進国株式全体に投資するには、日本を含めた先進国23カ国に投資する必要があるからです。
先進国株式全体の日本の割合は、MSCIワールドインデックスで確認できます。MSCIワールドインデックスに占める、日本の割合分だけ「TOPIX連動のインデックスファンド」を買い、残りの割合分だけ「MSCIコクサイ連動のインデックスファンド」を買うことで、先進国株式全体に投資できます。たとえば、2017年現在、日本株式の割合は8.69%ですから、投資額の8.69%を日本株式に投資し、残りの投資額の91.31%を外国株式に投資すれば先進国株式全体に投資できます。
MSCIワールド・インデックスは、MSCI指数の一つで、米国のMSCI Inc.が算出・公表している、日本を含む世界の主要国(先進国)の株式を対象とした株価指数をいいます。
iFinanceより引用
先進国株式全体に投資することで、世界全体の時価総額の9割を占める、「先進国からの利益」をえられます。また、先進国株式全体に投資することで、先進国のいずれかの国の経済が落ち込んだとしても、好調な他国と平均化されて安定した収益が得られます。
なお、世界全体の時価総額の残りの1割は、新興国です。新興国株式のインデックスファンドは手数料が高いため、私は投資する必要はないと考えています。また、新興国は、投資家保護が先進国ほど進んでいないのも投資すべきでない理由の一つです。
ただ、先進国株式全体に占める、日本株式の割合はずっと一定ではありません。
先進国株式全体に占める、日本株式の割合は変わってしまう
先進国株式全体に占める、日本株式の割合は変わります。たとえば、2006年時点の日本株式の割合は、約15%でしたが、2017年現在、日本株式の割合は、8.69%に下がっています。わずか11年で、これだけ変動します。
そのため、日本株式が先進国株式全体の何%を占めるのか、毎年確認しなければなりません。日本株式の割合が変われば、あなたの資産の日本株式も、それに合わせなければならないからです。
日本株式の割合が変わっていれば、それに合わせたバランス調整が必要になります。たとえば、日本株式の割合が増えていれば、外国株式を売って日本株式を買うことで、日本株式の割合を増やさなくてはなりません。逆に、日本株式の割合が減っていれば、日本株式を売って外国株式を買わなければなりません。
このバランス調整は大きな負担ですから、はじめから日本株式に投資しない、という選択もありです。
日本株式に投資しない、という選択もあり
まず、日本株式に投資しないことで、先進国株式全体の「日本株式の割合」を確認しなくてよくなります。日本株式の割合を確認しなくてよくなると、日本株式のバランス調整もいらなくなります。幸い、日本株式の割合は8.69%と少ないので、投資しなくても影響は少ないです。
また、日本株式に投資しないことで投資銘柄数がへるため、投資がよりシンプルになります。投資がシンプルであることは、相続を考えたときに重要です。投資がシンプルになることで、相続した人が簡単に運用を継続できます。
もし、日本株式への投資を外せない場合は、「日本株式の割合が変わっても、日本株式の割合は10%固定」と決めておくといいでしょう。
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