ほふり(=証券保管振替機構)とは、証券会社が預かった株式を、一括管理する機関です。そして、管理する株式の取引があった場合、株式を動かさず、権利のみを動かす仕組みになっています。
図:証券会社が預かっているA株に、売買が発生した場合の、株式の権利の移動
ほふりの利点は、取引のたびに名義書き換えをしなくても、株主の権利を行使できることです。株主の権利とは、配当を受け取る事と、株主総会に出席できる事です。
もし、ほふりがなかったら、株主の権利を行使するために、名義書き換えが必要になってしまいます。なぜ、名義書き換えが必要になると、問題なのでしょうか?名義書き換えには、3週間~1ヶ月かかり、その間、対象の株式は売れないからです。
ほふりは、証券会社に実質株主届出書を、提出することで利用できます。
ほふりを利用して、権利を取得した場合、実質株主になります。株主の前に"実質"とついていますが、株券が手元にないが、"実質"的に"株主"であるという意味で、通常の株主とまったく違いはありません。
ほふり(=証券保管振替機構)は、証券会社が預かった株式を、一括管理する機関です。そして、管理する株式の取引があった場合、株式を動かさず、権利のみを動かす仕組みになっています。