分別管理とは、証券会社が、自社の事業費とお客から預かった資産を、分けて管理することです。分別管理することは、法律(改正証券取引法)により義務付けられています。
投資家は、株式を購入するお金を、証券会社の口座に預けます。仮に、分別管理が無かったとすると、万が一、証券会社が倒産してしまった場合、債権者(証券会社にお金などを貸していた人)と投資家で、証券会社に残っている財産を、分けなくてはならなくなります。証券会社の債権者にも、お金の返済を求める権利があるからです。お金が足りなければ、預けたお金が全額戻ってこない可能性も出てきます。
図:分別管理が無かったら?
これでは、安心してお金を預けられませんよね?これを防止するために、"会社"と"投資家"の資産を"分別して管理"する必要があります。この"分別して管理"する役割をするのが、信託銀行です。
信託銀行は、信託契約をした証券会社の資金を分別管理します。
分別して管理していた場合、証券会社が倒産しても、投資家の資産は全額保護されます。また、信託銀行が倒産してしまっても、信託銀行自体の資産とも分別して管理されるしくみになっているため、全額保護されます。
図:分別管理の役割
分別管理とは、証券会社が、自社の事業費とお客から預かった資産を、分けて管理することです。分別管理することは、法律(改正証券取引法)により義務付けられています。