投資対象によって、リスクは異なります。例えば、国が発行する国債はリスクが低く、企業が発行する社債はリスクが高いなどです。
一般的に、リスクの低い投資対象は、リターンも低いです。逆に、リスクが高い投資対象は、リターンも高いです。なぜ、リターンに違いがでるのでしょうか?
それは、リスクプレミアムがあるからです。リスクプレミアムとは、投資家が、高いリスクにはリターンの上乗せを要求することです。
投資家は、高リスクの投資対象に投資する場合、国債のリターンに高リスク分の上乗せがないと投資しない
投資家は、高いリスクにはリターンの上乗せを要求することを解説しました。では、リターンの上乗せを要求するとは、具体的にどういうことでしょうか?それは、リスクに見合ったリターンを提示しなければ、投資家は投資しないということです。
高リスクの投資対象に投資する場合、国債より大きいリスクがあります。投資家は、大きいリスクがある場合、リターンの上乗せがないと投資しません。したがって、投資家は、高リスクの投資対象に投資する場合、国債のリターンに上乗せがないと投資しません。そのため、社債などのリスクの高い投資商品は、国債よりも高いリターンを提示します。こういった市場形成により、リスクの高い投資商品は、リターンも高くなります。
図:投資家は、リスク分の上乗せがなければ、高リスクの投資対象に投資しない