インフレ(インフレーションの略)とは、物の値段が上がることです。2%のインフレが起これば、10,000円の物が10,200円(=10,000×1.02)。5%のインフレが起これば、10,000円の物が10,500円(=10,000×1.05)に上がります。
インフレが起こると、お金の価値は相対的に下がることになります。インフレでお金の価値が下がる―と言える理由は、(1)インフレが起こると"モノの値段"が上がりますが、(2)"モノの値段"が上がれば、同じものを買うためにより多くのお金が必要になるからです。
ただ、インフレによって価値が下がるのは、お金だけではありません。では、インフレは、お金以外に何の価値を下げるのでしょうか?
投資資産の価値も下げます。インフレが投資資産の価値を下げる理由は、(1)先ほど解説したように、インフレは、お金の価値を下げますが、(2)資産の価値は、お金で換算されるからです。
図:インフレが起こると、お金・資産の価値が下がる