「インフレに負けないための運用」で、インフレで資産を目減りさせないためには、運用するのが効果的だと解説しました。記事では、運用すべき理由を、タンス預金をしていてはインフレが起こったときに資産価値が下がってしまうからだ―と話しました。
ただ、運用すると言っても、運用するための商品には数多くの種類があります。例えば、投資対象には、投資信託・株式・債券・商品・金などがあります。
ここでは、年金の運用でも使われている―株式についてお話したいと思います。投資する―といえば、もっとも株式がイメージしやすいかもしれません。
株式はインフレに強い投資対象として知られています。では、なぜ株式はインフレに強いのでしょうか?
株式がインフレに強い理由は、インフレが起こっても会社の"利益"が減らないからです。
インフレが起こっても会社の"利益"が減らない理由は、以下です。(1)インフレが起これば会社が作る製品・サービスの価格も上がるため、売上数が同じでも"売上額"が上がりますが、同時に、 原材料の価格も上がるため、"コスト"も上がります。(2)そのため、(売上-コスト)で計算される―"利益"はインフレが起こっても変わりません。
上記のように"インフレが起こっても会社の利益が減らない"ため、一般的に利益を元に動く*―"株価"にはインフレの影響が少ないわけですね。
* 高い収益を上げられる会社の株価はより高く、低い収益しか上げられない会社の株価はより低くなります。
株式がインフレよりも高い収益が上げられることを示した―有益な表がありましたので、引用したいとおもいます。以下は米国のデータですが、参考になると思います。
図:株式のリターンと、物価上昇率(=インフレ率)との比較(引用図)
バートン・マルキール 『ウォール街のランダム・ウォーカー』 井手正介訳、日本経済新聞出版社、2007年、253頁より引用
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