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REITのインデックス(ETF)投資

 REITのインデックス(ETF)投資をすることで、REIT市場全体に投資するのと同じ効果が得られます。REITのインデックス投資をするには、"インデックスファンド(=REIT市場をそっくりコピーする指標(=インデックス)に連動することを目指す銘柄)"に投資を行います。REITのインデックス:「東証REIT指数」は、"2003年3月31日のREIT全銘柄の時価総額を基準(1,000)"として、"現在のREIT全銘柄の時価総額"をポイントで表示しています。ただ、REITの場合、インデックス投資をしなくても、自分で市場をコピーするように分散投資できるのではないか―と思われる方もおられるかもしれません。自分で分散投資できるように思えるのは、REIT銘柄は49銘柄*(2015年1月現在)しかないからです。では、49銘柄しかないREIT市場に投資する際にも、インデックス投資は有効なのでしょうか?
* 銘柄数は、東証の銘柄検索ページより取得

 REITに投資する場合にもインデックス投資は有効です。なぜなら、銘柄選びと、分散投資とに手間がかからなくなるからです。

  • REITのインデックス投資で、銘柄選びに手間がかからなくなる
  • REITのインデックス投資で、手軽に分散効果が得られる


銘柄選びに手間がかからない

 REITにインデックス投資することで、REITの銘柄をいちいち確認する必要がなくなります。REITの銘柄を確認する必要がないのは、インデックス投資が市場をコピーするだけだからです。市場のコピーは、以下のように、REITの全銘柄を時価総額の割合でファンドに組み込むことで行います。

  • A銘柄がREIT市場の時価総額の10%を占めていれば、A銘柄がファンドの10%を占めるようにファンドに組み込みます。
  • B銘柄がREIT市場の時価総額の8%を占めていれば、B銘柄がファンドの8%を占めるようにファンドに組み込みます。
  • C銘柄がREIT市場の時価総額の5%を占めていれば、C銘柄がファンドの5%を占めるようにファンドに組み込みます。

図:時価総額に応じて銘柄をファンドに組み込み、REIT市場をコピー
時価総額に応じて銘柄をファンドに組み込み、REIT市場をコピー

 もし、REITをインデックス投資でなく、どれかを選んで購入しようとした場合、REITの各銘柄の―"スポンサー企業"・"投資先物件"を確認しなければなりません。スポンサー企業とは、REITの資産運用会社の―"大株主になっている企業"のことです。スポンサー企業はREITの運用をバックアップするため、REITの信用力をはかる上でどんなスポンサー企業がついているかを確認することは重要です。投資先物件とは、文字通りREITの投資先のことです。REITは不動産に投資しますが、どんな種類の不動産に投資するかはREITごとに異なります。REITが投資する不動産には、"企業が使うオフィス"・"ショッピングモールなどの商業施設"・"マンションなどの賃貸物件"などがあります。また、上記を複数組み合わせて投資する銘柄もあります(オフィスと、ショッピングモールとに投資する―などのように)。


手軽に分散効果が得られる

 REITにインデックス投資をすることで、手軽に分散投資ができます。REITのインデックスファンドに投資すれば、時価総額を占める割合にしたがって、各銘柄へ自動で投資できるからです。

 なお、最初に"REITは49銘柄しかないので自分で分散投資できるかもしれない"と書きましたが、実際に自分で分散投資するのは非常に困難です。2015年1月現在、REIT全銘柄を1株ずつ買うだけでも1,700万円程度必要だからです。さらに、"市場をコピーするように分散投資"するには、時価総額を占める割合ごとに各銘柄をボリューム付け(A銘柄は10%・B銘柄は5%などのように)しなければならないので、もっと資金が必要になります。例えば、時価総額を占める割合が、A銘柄が10%・D銘柄が1%の場合、A銘柄にD銘柄の10倍投資しなくてはなりません。したがって、実際には、全て1株ずつ購入するだけのお金(=1,700万円)より、さらに多くのお金が必要になります。

図:REIT市場コピーのためのボリューム付け
REIT市場コピーのためのボリューム付け



遊んでいるお金から、ほったらかしで定期収入

楽天証券には、投資信託を毎月自動で取り崩してくれるサービスがあります。

このサービスをつかうと、ほったらかしで、遊んでいるお金の年4.8%(または年3.6%)が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。


楽天証券ってどんな会社?

楽天証券は、楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行で知られる、楽天グループに属する証券会社です。

楽天証券の総合口座数は864万口座、預り資産は、18.1兆円を超えています(2022年12月末時点)。

また、楽天証券で投資信託を保有、または、積み立ての設定をしている人は、274万人を超えています。


楽天証券の自動取り崩しサービスの実践履歴

実際に、楽天証券の「投資信託の自動取り崩しサービス」をつかった履歴をごらんください。

下のように、振込日(1~28日の中で好きな日を指定できます)の10日に間に合うように、投資信託を自動で売ってくれます。

楽天証券の投資信託自動取り崩しの履歴

また、取り崩したお金は、下のように自動で楽天銀行の口座に振り込んでくれています。

なお、取り崩しの際にかかる譲渡益税(利益の約20%)が源泉徴収されています。

※ちなみに、自動で振り込んでもらうには、楽天証券の口座と、楽天銀行の口座と連携させる「マネーブリッジ連携」というかんたんな設定が必要です。

楽天証券の振り込みの履歴


なぜ、年4.8%(または年3.6%)の収益がえられるの?

全世界株式の投資信託に投資すると、年4.5%(インフレ調整後)のリターンが期待できる

全世界株式に投資すると、年7%のリターンが期待できます。

>> 全世界株式のリターンが7%といえる詳しい理由は、この記事で解説しています。

>> 過去34年のデータから計算した、全世界株式のリターン7%の理由はこちら

全世界株式に投資する方法はいくつかありますが、投資信託を使うのが簡単です。

全世界株式に投資する投資信託のなかでは、手数料が安い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下オール・カントリー)」がおすすめです。

オール・カントリーの手数料は年0.2%程度で、全世界株式に投資する投資信託のなかで、最安クラスです。

なお、全世界株式のリターンは年7%といいましたが、取り崩しは、年7%ではなく「年4.5%」にするのがベストです。

なぜなら、全世界株式のリターン:7%のうち、2.3%はインフレで増えた分だからです。

インフレで増えた2.3%分は、取り崩さずにそのまま運用をつづけて、その運用益で将来のインフレにそなえます。

また、先ほど解説したように、オール・カントリーには、年0.2%程度の手数料がかかるため、その分も取り崩さないでおきます。

したがって、全世界株式のリターン:7%から、インフレ分:2.3%と、オール・カントリーの手数料:0.2%を引いた年4.5%を取り崩すのがベストです。


しかし、年4.5%のリターンの取り崩しは、手間がかかる

実は、投資信託を毎月手動で取りくずす場合、かなり手間がかかります。

取りくずしの手間を、全世界株式の投資信託を取りくずす場合を例に解説すると、

1.まず、今月の取りくずし額を計算します。

全世界株式の場合、年4.5%が期待リターンですので、毎月「4.5%の12分の1」まで取りくずしても大丈夫です。

つまり、4.5%÷12ヶ月で、0.375%ですね。

たとえば、現在の資産額が120万円の場合、4,500円(=120万円×0.375%)と計算できます。

2.つぎに、1.で計算した額を売る、売却注文をだします。

証券会社のホームページにログインして、先ほど計算した額だけ、全世界株式の投資信託の売却注文をだします。

3.そして、売却注文が成立した翌日か、翌々日までまって、出金指示をだします。

実は、投資信託は、売却注文が成立しても、その日に出金指示をだせません。

出金指示ができるようになるのは翌日か、翌々日になってからです。

このように1日で注文・出金指示の、両方をすませることができません。

そのため、売却注文をだす日と、出金指示をだす日と、2日にわたってホームページで操作する必要があるのです。

自動取りくずしサービスがないと、毎月、この取りくずし作業をやらなければなりません。


楽天証券の自動取り崩しサービスなら、メンドクサイを解消

楽天証券の自動取りくずしサービスなら、毎月の取りくずし率を、0.1%以上0.1%単位で設定できます。

ここで設定した取りくずし率の分だけ、毎月自動で投資信託を売却してくれます。

全世界株式(年4.5%のリターン)の投資信託を取りくずす場合、月0.4%(年4.8%)、または月0.3%(年3.6%)に設定すると良いでしょう。

また、取りくずしたお金は、毎月指定した日(1~28日から好きな日を指定できます)に、楽天銀行の口座に振り込んでもらえます。

なお、設定した日に間に合うように、投資信託を売却してくれため、お金が必要な日よりまえに振込日を指定する必要はありません。

そのため、楽天証券を使えば、手間をかけずに、遊んでいるお金の年4.5%が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。


ほったらかしで定期収入をもらうには、2つのステップだけ

1.楽天証券の口座を開設したら、全世界株式に投資する投資信託(オール・カントリーがおすすめ)を買って、その投資信託を、月0.4%(または0.3%)取り崩す設定をします。

2.楽天証券の口座と、楽天銀行の口座とを連携させる「マネーブリッジ連携」という設定をします。

この2つを最初にいちど設定するだけでおわりです。

・公式ページ




まとめ

楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスを使うことで、遊んでいるお金から収益が上がります。

また、はじめるのもかんたんで、全世界株式の投資信託を買って、月に取りくずすパーセント(0.4%か0.3%)を決めるだけです。

楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスがなければ、毎月手間のかかる取り崩しを自分でしなければなりません。

また、銀行預金ではお金はほとんど増えませんので、楽天証券での投資信託自動取り崩しサービスをおすすめします。

・公式ページ








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