投資信託ガイドTop > 国内ETF > 国内ETFのみで資産運用するときに使いやすい銘柄

« 最初に○万円投資し、年間○万円ずつ追加投資したときの―運用成果を簡単に計算する方法 | メイン | REITのインデックス(ETF)投資 »

国内ETFのみで資産運用するときに使いやすい銘柄

 国内ETFはインデックスファンドよりも信託報酬が安いので、国内ETFのみで資産運用をしたいと考える方もおられるかもしれません。 ただ、国内ETFは優秀なものが少ないため、どの銘柄を選べばいいのか迷われる方もおられるかもしれません。国内ETFのみで資産運用する場合、何に投資すればいいのでしょうか?

 以下の銘柄がおすすめです。

  • 国内株式ETFは、1306に投資します
  • 外国株式ETFは、1550に投資します
  • 国内債券ETFはないので、国内債券インデックスファンドに投資します
  • ※ 各資産をどの程度ずつ組み入れるかは、ご自身のリスク許容度に応じて決めてください


国内株式ETFは、1306に投資

 TOPIX連動型上場投資信託(証券コード:1306)は国内株式に投資するETFの中で株式市場での取引がもっとも活発なので、大きな額を注文しても、現在の価格とかけ離れた額で取引が成立してしまうことはほぼありません。取引が活発である場合、1円刻みで売り注文と買い注文が大量に出ています。注文が大量に出されていれば、ボーナス等で一気に購入したい場合や、まとまった株数を一気に売却したい場合も、現在の値段に近い価格で取引することができます。以下の図は、1306の売買注文の状況(2014/10/30 PM 2:30時点)です。売り・買いともに大量の注文がだされ、活発な取引が行われていることがわかります。

1306の売買注文の状況
※データ取得元:SBI証券

 また、1306は少額で購入できるので、毎月の積立投資に向いています。1306の価格は、1,988円(2022/9/3現在)です。そして、1306は最低10株から購入できます。したがって、この銘柄は、最低19,880円(=1,988円×10株)で購入できることになります。19,880円で購入できるなら、毎月少額しか積み立てられない場合でも使いやすいでしょう。

 なお、1306の信託報酬は、国内株式(TOPIX連動)に投資する4つ銘柄の中でもっとも高いですが、一番安いものと比較しても年0.032%しか差はありません。国内株式に投資するETF(1305・1306・1308・1348)の各々の信託報酬(税抜)は、以下です。

  • 1305の信託報酬は、年0.110%です。
  • 1306の信託報酬は、年0.110%です。
  • 1308の信託報酬は、年0.088%です。
  • 1348の信託報酬は、年0.078%です。


外国株式ETFは、1550に投資

 ファンドオブファンズで運用するMAXIS 海外株式(証券コード:1550)は、先物で運用する上場インデックスファンド海外先進国株式(証券コード:1680)よりも運用がシンプルです。1550はファンドオブファンズで運用しています。ファンドオブファンズとは、ファンドが株式や債券に直接投資して運用するのではなく、投資信託に投資して運用する運用方法です。1550が投資する投資信託は、「外国株式インデックスマザーファンド」です。「外国株式インデックスマザーファンド」は、低コストのインデックスファンドである―「eMAXIS先進国株式インデックス」が投資するファンドです。一方、1680は先物で運用しています。先物で運用しているため、運用はどうしても複雑になります。

 また、1550は信託報酬が高くなりがちなファンドオブファンズ運用ですが、1680と信託報酬が変わりません。1550と、1680との信託報酬(税抜)は、以下です。

  • 1550の信託報酬は、年0.25%です。
  • 1680の信託報酬は、年0.25%です。


国内債券は、国内債券インデックスファンドに投資

 現在、国内ETFで国内債券に投資する銘柄がないため、投資信託での投資を検討すべきです。国内ETFで債券に投資する商品が登場するまで、国内債券は、インデックスファンドを使うのが良いでしょう。国内債券インデックスファンドに投資する場合、"ニッセイ国内債券インデックスファンド"か、"たわらノーロード 国内債券"がコストが安くおすすめです。

 なお、"投資信託で国内債券に投資する"代わりに、銀行預金にする(=国内債券に投資する分を銀行預金で保有する)という方法もありますが、預金金利は国内債券のリターンはよりかなり低いためおすすめできません。2018年6月現在、大手銀行の預金金利は、0.001%です。預金金利が高めの―SBI証券のハイブリッド預金を使ったとしても、0.01%にしかなりません。一方、国内債券のリターンは、3.0%です(年金積立金管理運用独立行政法人(=公的年金の運用機関)の資料*による)。このように、預金を"投資対象"として見た場合、力不足です。
* 基本ポートフォリオの検証について(リンク切れ)

 また、国内債券のリスクは銀行預金よりは高いですが、他の資産(国内株式・外国株式・外国債券など)と比べると非常に低いため安全性が高いです。各資産のリスクは、以下です。

  • 国内債券のリスクは、5.4%です。
  • 国内株式のリスクは、22.15%です。
  • 外国債券のリスクは、13.25%です。
  • 外国株式のリスクは、19.59%です。

上記の数値は、年金積立金管理運用独立行政法人(=公的年金の運用機関)の資料*から取得しました。








カテゴリー一覧

Powered by
Movable Type 4.292