楽天証券のサービスはネット証券の中でもトップクラスです。楽天証券は、投資信託の自動積立に多くの銀行が対応していますし、低コストのインデックスファンドの保有でもポイントがたまります。
ただ、楽天証券にも、他の証券会社より劣っている点があります。SBI証券には、楽天証券のような弱点はありません。
楽天証券のサービスはネット証券の中でもトップクラス
楽天証券の優れた点は、まず、投資信託の自動積立に、多くの都市銀行・地方銀行が対応していることです。さらに、ネット銀行にも幅広く対応していますし、ゆうちょ銀行にも対応しています。
また、他の優れた点は、投資信託の保有でポイントがたまることです。このような「投資信託の保有でポイントが貯まるサービス」は、信託報酬が安い投資信託はポイントがつかないこともありますが、楽天証券はポイントがつきます。
ただ、楽天証券にも、他の証券会社より劣っている部分があります。
楽天証券にも、他の証券会社より劣っている点がある
楽天証券の他の証券会社より劣っている点は、まず、投資信託を口数指定でしか売れないことです。楽天証券は、投資信託を「金額指定して売ることができない」のです。そのため、欲しい金額を手に入れるために、投資信託を何口売ればいいのか自分で計算して注文しなければなりません。
なお、欲しい金額から解約すべき口数を計算するのは、そんなに難しいことではありません。解約すべき口数の計算式は、「欲しい金額÷基準価額×10,000口」です。たとえば、基準価額:12,345円の投資信託を、50,000円分解約したい場合は、「50,000円÷12,345円×10,000口=40,502口」で、40,502口売ればいいと計算できます。
ただし、若いうちはこれでいいかもしれませんが、年をとってから金額から口数に変換するのは面倒になってくるでしょう。いつまでも頭がはっきりしているとは限らないからです。いつまでもこの計算が簡単にできると思わない方がいいでしょう。
次に、投資信託の自動積立に対応していない地方銀行が、結構あることです。私の地域の地方銀行も、ひとつが対応していませんでした。投資信託の積み立てに楽天証券を選ぶなら、あなたの給与振込口座のある銀行が、投資信託の自動積立に対応しているかしっかり確認しなければなりません。
楽天証券のような弱点がないSBI証券
SBI証券の場合、上記のような弱点はありません。まず、SBI証券は、金額を指定して投資信託を売れます。金額を指定して売れるため、自分で解約すべき口数を計算する必要はありません。また、あらかじめ決めた売却金額を、自動で定期的に売却してくれるサービス(投資信託定期売却サービス)もありますので、年をとって今のように売却注文が出せなくなったときも安心です。
また、SBI証券は、楽天証券よりも、投資信託の自動積立に対応した地方銀行がかなり多いです。わたしの地域の地方銀行も全て対応していました。地方銀行からの引き落としで、投資信託を積み立てようと考えている方は、SBI証券を選んだ方がいいかもしれません。
なお、楽天証券は、「グループ銀行である楽天銀行からの資金移動が簡単」など、SBI証券よりも優れた点もあります。楽天証券には、上記のような弱点の改善を期待したいところです。