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投資信託の儲けを表す、トータルリターンを計算する方法

 投資信託を運用していると、トータルの儲けがわからなくなることがあります。トータルの儲けがわからなくなるのは、損益が確定したものと、確定していないものとが運用の途中で混ざってしまうからです。

 ただ、今いくら儲けがでているのか、または損をしているのかという情報はとても大切です。トータルの儲けを確認するため、トータルリターンの計算方法を知っておきましょう。

  • 投資信託の儲けを表す、トータルリターンの計算方法
    • トータルリターンの計算に必要な数値
    • 必要な数値を計算するために、保存しておいた方がいい数値
    • トータルリターンの計算式
    • トータルリターンから、1年あたりのリターンを計算する方法


投資信託の儲けを表す、トータルリターンの計算方法

トータルリターンの計算に必要な数値

 トータルリターンの計算に必要な数値は、「現在の評価金額」・「累計売却金額」・「累計分配金額」・「累計買付金額」の4つです。これらのうち、「現在の評価金額」は、証券会社のログインページを見ればわかりますので記録の必要はありません。ですが、「累計売却金額」・「累計分配金額」・「累計買付金額」は、自分でデータを取っておかなければ分からなくなる可能性があります。証券会社の過去の取引データは、何年かすると削除されてしまうからです。

必要な数値を計算するために、保存しておいた方がいい数値

 「投資信託を売った場合」・「投資信託の分配金を受け取った場合」・「投資信託を買った場合」は、その金額を記録して保存しておきましょう。記録の際の注意点は、売却金額や分配金額は、税金や手数料などを引いた「実際にもらった金額」で記録する必要があることです。税引き前の数値を記録しないように注意しましょう。また、買付金額は、購入金額以外に販売手数料などがかかれば、その手数料分も足した「実際に支払った金額」を記録する必要があります。

トータルリターンの計算に必要な数値の記録方法

※F4、F6、F8のように、入力した金額が合計されるようにしておくと、トータルリターンの計算が楽になります。
・F4の入力内容:「=SUM(B:B)」
・F6の入力内容:「=SUM(C:C)」
・F8の入力内容:「=SUM(D:D)」

トータルリターンの計算式

 上記の数値があれば、トータルリターンを計算することができます。トータルリターンの計算式は、以下です。なお、併記してある計算例は、「現在の評価金額」を120万円・「累計売却金額」を30万円・「累計分配金額」を15万円・「累計買付金額」を100万円で計算しています。

・「トータルリターン(円)」の計算式
現在の評価金額+累計売却金額+累計分配金額-累計買付金額
・計算例
120万円+30万円+15万円-100万円=65万円

トータルリターン(円)が分かったら、以下の式で、トータルで何%の儲けがでているか計算できます。

・トータルリターン(率)の計算式
トータルリターン(円)÷累計買付金額
・計算例
65万円÷100万円=65%

トータルリターンから、1年あたりのリターンを計算する方法

 トータルで何%の儲けがでているか分かったら、以下の式で、1年あたりのリターンを計算できます。計算例では、運用年数は10年として計算しています。

・1年あたりのリターンの計算式
(1+トータルリターン(率))^(1/運用年数)-1
・計算例
(1+65%)^(1/10)-1=5.14%
※「^」は乗数を計算する記号です。つまり、上の計算は、「(1+トータルリターン(率))の(1/運用年数)乗を計算する」と言うことです。

 ちなみに、トータルリターンは、証券会社が通知しなければいけない決まりになっていますので、証券会社のログインページでも確認できます。しかし、使う証券会社を途中で変更する可能性もあります。証券会社を途中で変更してしまえば、そこでデータが途切れてしまいます。そのため、自分でもデータを残しておくことをおすすめします。