不動産投資信託(REIT)とは、主に、J-REITに投資する投資信託のことを指します。
J-REITとは、投資家から広く集めたお金で不動産を購入し、その物件から得られる賃料や、売却益を
投資家に分配する会社のようなものです。(正しくは、投資法人)
J-REITは、証券取引所に上場され、その受益証券は自由に売買されています。
不動産投資信託(REIT)は、この"受益証券"に投資するわけです。
不動産投資信託の投資対象
これから、不動産投資信託(REIT)の利点・欠点、リターンとリスク、収益を得た場合の、所得区分について解説していきます。
不動産投資信託(REIT)の利点・欠点
・利点
株式や債券とは異なる動きをするため、ポートフォリオに組み入れることで、資産価値の安定が図れます。
また、投資対象であるJ-REITは、税制で優遇されています。(法人税がかからない)
・欠点
不動産投資信託は、歴史が浅いため、多くのファンドの運用期間が、5年を超えていません。
そのため、長期的(5年以上)に利益を上げていけるファンドかどうかを、現在見分けることが出来ないことが欠点と言えます。
現在は、運用期間が5年を超えているファンドがたくさんあります。
不動産投資信託(REIT)のリターン・リスク
・リターン
不動産投資信託は、始まってから日が浅いです。現在までのリターンはまずまずのようです。
参考データ(2022年9月現在) 5年リターン
ファンド名 | リターン | 購入手数料が、最も安い販売会社 |
Smart-i Jリートインデックス | 7.66%(年率=1年あたり) | SBI証券(購入手数料=0%) |
ニッセイ Jリートインデックスファンド | 7.58%(年率) | 新生銀行(1.05%) |
・リスク
リスクには、信用リスク、価格変動リスクの2種類があります。
信用リスクとは、投資先が倒産してしまうなどのリスクのことです。
投資先のJ-REITは、投資家から集めた資金で、不動産物件の貸し出しを行っている会社のようなものです。
ですので、事業がうまくいかなくなれば、倒産してしまうこともあります。
価格変動リスクとは、価格の変動により、資産価値が影響を受けることです。
J-REITは、証券取引所で取引されているので、需給関係で価格が変わります。
不動産投資信託(REIT)の所得区分
・税金の所得区分
不動産投資信託(REIT)は、株式投資信託に分類されます。
よって、不動産投資信託で得た収益分配金は、配当所得です。
また、換金時に、
解約請求・買取請求のどちらを選んでも、譲渡所得 になります。
・配当控除の対象?
注意点として、配当控除が利用できないことを覚えておきましょう。
不動産投資信託(REIT)とは、主に、J-REITに投資する投資信託のことを指します。