国内株式投資信託に、さわかみファンドというファンドがあります。さわかみファンドは、株式ファンドの中で、人気の高い(総資産額2981億円:2017年3月現在)アクティブファンドです。ちなみに、さわかみファンドは、ノーロードファンドです。
国内株式をポートフォリオに入れたい場合、ノーロードファンドである"さわかみファンド"は、、購入の候補にあがることも多いと思います。そのため、さわかみファンドが、良いファンドなのかどうかを解説したいと思います。
さわかみファンドは、良いファンドです。理由は、以下です。
- ●バイアンドホールドの投資スタンスだから
●50万円までの解約なら、信託財産留保額がいらないから
●分散投資の効果が高いから
バイアンドホールドの投資スタンス
さわかみファンドは、良いファンドであると解説しました。
3つの理由を挙げましたが、まず"バイアンドホールド(=証券等を買ったら、長期保有すること)の投資スタンスだから良い"という理由から説明したいと思います。それは、売買の回数が少なくすむバイアンドホールドの投資スタイルは、コストが安く済むからです。
証券等の売買には、売買手数料がかかります。売買の回数を少なくすると、売買手数料が節約できます。したがって、売買の回数が少なくすむバイアンドホールドの投資スタイルは、コストが安く済みます。
50万円までの解約なら、信託財産留保額がいらない
さわかみファンドは、バイアンドホールドの投資スタンスなので、運用にかかる売買手数料が少なくて済むことを解説しました。そのため、さわかみファンドは、運用コストを抑えていると言えます。
ファンド運用にかかる売買手数料は、ファンドマネージャーが、運用をする際に必要になるコストです。つまり、間接的に支払うコストと言えます。一方、投資家が直接支払うコストには、信託財産留保額があります。信託財産留保額とは、ファンドの売却時にかかる手数料です。さわかみファンドは、50万円までの解約なら、信託財産留保額はかかりません。信託財産留保額がかからないことは、大きな利点と言えます。
投資信託は、お金を増やすために購入するものです。お金を増やすには、価値が増えるまで投資信託を持っておき、売却してお金に戻すことが必要です。この投資信託の売却には、信託財産留保額が必要です。したがって、必ず行わなければならない売却にかかる信託財産留保額が、いらないことは大きな利点と言えます。ただし、50万円を超える額を1度に解約した場合、解約価格の1.5%もの信託財産留保額が取られるので注意しましょう。
分散投資の効果が高い
さわかみファンドは、売買のコストを抑える運用をし、50万円までの解約なら信託財産留保額を払わなくても良いことを解説してきました。つまり、さわかみファンドは、コスト面で優れているファンドと言えそうです。
投資信託を購入する際に、コストの次に重視すべきことは、分散投資の効果の高さです。そもそも、投資信託の利点は、少額の投資資金でも、分散投資を行えることです。したがって、分散投資の効果の程度は、重要です。さわかみファンドの分散投資の効果は、高いです。
さわかみファンドは、東証1部上場企業を中心に、さまざまな業種に投資しています。また、300銘柄程度に分散投資しています。
- 300銘柄程度というのは、国内株式インデックスファンドと比べてどうなのか? 日経平均株価に連動するインデックスファンドは、200銘柄程度。topixに連動するインデックスファンドは、1500銘柄程度です。したがって、300という銘柄は、日経平均株価インデックスファンドより多く、topixファンドより少ないことになります。
さわかみファンドは、投資コストが安く、分散投資の効果も高いため良いファンドであると解説しました。
ただ、あまり良くない点もあります。どの点が問題なのでしょうか?売買の手段に難がある点です。
さわかみファンドは、インターネットで売買できません。そのため、さわかみファンドの購入は、電話・FAX・口座引き落としでしか行えません。売却は、電話のみです。また、注文受付時間が短いことも挙げられます。注文受付時間は、平日のAM8:45~PM5:30まで(PM3:00以降の注文は、翌営業日の受付になります)です。
- ※追記(2012/10/09)
2012年10月1日に、さわかみファンドの売買方法が改善され、インターネットで売買できるようになりました。
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