外国債券投資信託に、グローバルソブリンオープンというファンドがあります。グローバルソブリンオープンは、全ての投資信託の中で、最も総資産額が多い(=最も売れている)ファンドです。グローバルソブリンオープンの投資対象は、先進国のソブリン債*です。先進国のソブリン債は、デフォルト**の可能性が非常に低いため、安定した利子収入が期待できます。
ただ、先進国のソブリン債に投資する外国債券ファンドは、他にもあります。それなのに、なぜこのファンドだけ飛びぬけて人気が高いのでしょうか?
高い人気がある理由は、長期安定運用が期待できるからです。その理由は、以下です。
* ソブリン債とは、"国"や"国の機関"が発行する債券のこと。
** デフォルトとは、約束された通りに、利子や償還金の支払いが行われないこと。
*** 繰上償還とは、信託期間の途中で償還されてしまうこと。繰上償還を行う条件は、目論見書に記載されています。
繰上償還の危険性が少ない
グローバルソブリンオープンは、長期安定運用が期待できるので、人気があると解説しました。
3つの理由を挙げましたが、まず"途中償還の危険性が少ない"という理由から説明したいと思います。なぜ繰上償還の危険性が少ないと言えるのでしょうか?
繰上償還の危険性が少ないと言える理由は、総資産額が多いからです。
主に、繰上償還が起こるのは、総資産額が少なくなりすぎた場合です。それは、総資産額が少なくなりすぎると、分散投資ができなくなるため行われます。グローバルソブリンオープンは、総資産額が非常に大きい(6978億円:2016年9月現在)です。そのため、少し解約が多くなったくらいでは、分散投資ができなるなることはありません。したがって、総資産額が多いグローバルソブリンオープンは、繰上償還の危険性が少ないと言えます。
安定した分配実績がある
グローバルソブリンオープンは、総資産額が非常大きいため、繰上償還の危険性が少ないことを解説してきました。
ただ、繰上償還の危険性が少ないとしても、安定した運用を行っていなければ、長期安定運用に向いているとは言えません。過去の分配実績は、どうでしょうか?
グローバルソブリンオープンは、2001年1月から安定した分配実績があります。
長期間、安定した運用を行っていれば、今後も同じように運用することが期待できます。グロソブは、2001年1月から安定した分配金(40円)支払いの実績があります。したがって、グローバルソブリンオープンは、今後も同じように安定運用する期待ができます。
- ※追記(2016/09/08)
2016年9月現在、円高・各国の利下げにより、分配金は10円になっています。(40円→30円→35円→20円→10円)
図:長期間、安定した運用を行っていれば、今後も同じように運用することが期待できる
販売手数料を無料にできる
グローバルソブリンオープンは、繰上償還の危険性が少なく、安定した分配実績があることを解説しました。
最後に確認しておきたいのは、販売手数料です。長期運用する時には、追加投資をすることも多いと思います。グローバルソブリンオープンは、販売手数料がどの位かかるのでしょうか?
販売会社をきちんと選べば、グローバルソブリンオープンの販売手数料は、無料にすることができます。
販売手数料は、購入する際に支払う必要があります。グローバルソブリンオープンは、販売手数料を無料にすることができます。したがって、グローバルソブリンオープンは、購入する際に余分な手数料がいらないため、その分多くのお金を運用することができます。
図:販売手数料が、無料の販売会社
ファンド名 | 販売手数料が、無料の販売会社 |
グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) | SBI証券 |