海外ETFとは、海外の市場に上場されているETFです。海外の市場とは、主に、米国市場を指しています。
海外ETFには、国内ETFより豊富な種類があります。例えば、米国株式インデックス(=S&P)に連動する銘柄や、日本を除く先進国の株式インデックス(=MSCI KOKUSAI)に連動する銘柄などがあります。対して、国内ETFには、国内株式インデックスに連動するものしかありません。*
* 2017年6月現在、"国内株式以外"のインデックスに連動する銘柄も、全銘柄の約半分あります。
しかし、海外ETFは、国内の証券会社を通して、買うことはできませんでした。そのため、多くの国内の投資家は、海外ETFを買うことはできなかったのです。
それが、最近、買えるようになりました。国内の証券会社数社が、海外ETFの取り扱いを始めたからです。ここで、少し疑問があります。そもそも、なぜ、わざわざ海外のETFを買うでしょうか?
先ほど書いたことと重複しますが、海外ETFには、国内ETFより豊富な種類があるからです。具体的な種類の差は、5倍以上です。
米国の市場に上場されているETFは、500銘柄以上あります。一方、日本の市場に上場されているETFは、約100銘柄です。
図:海外ETFと国内ETFの銘柄数の差