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投資信託を保有して、ポイント還元できる証券会社では、SBI証券がおすすめ

 「貸株サービスを使って、貸株料収入をもらう」で解説したように、ETFを貸株した場合、貸株料がもらえます。記事の内容は、"貸株サービスを使えば、株を貸すことで、利益を上げることができる。貸株サービスとは、投資家が貸し出した株を、証券会社が運用して、その利益の一部を投資家に還元するサービスのこと"―といったものでした。

 上記の貸株サービスを使うと、ETFを保有しながら、追加利益を得ることができます。同じように、"投資信託を保有すること"で、ポイント還元(=キャッシュバック)できる証券会社もあります。ポイント還元できる代表的な証券会社には、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社があります。では、どの証券会社のポイントサービスがいいのでしょうか?

 SBI証券がおすすめです。おすすめだと言える理由は、以下です。

    ●SBI証券は、ポイントの再投資に向いているから
    ●楽天証券は、現金化が困難だから
    ●マネックス証券は、現金化の条件が著しく不利だから
SBI証券は、ポイントの再投資に向いている
 ポイント還元をおこなう証券会社で、おすすめなのは、SBI証券だと解説しました。

 まず、そのおすすめのSBI証券から解説していきましょう。では、SBI証券は、他の2社と比べ、なにが優れているのでしょうか?

 それは、ポイントの再投資に向いている点です。ポイントの再投資に向いていると言える理由は、以下です。

1.ポイントの現金化が容易 ポイントの現金化は、SBIグループ会社のポイントサイト(SBIポイントのサイト)を通じて簡単におこなえます。ポイントの現金化の手順は、以下です。

ア.投資信託の保有で、SBIポイントを取得
イ."SBIポイントのサイト"で、SBIポイントを現金に交換*(目減り15%)
* SBIネット銀行以外に振り込んでもらった場合、手数料が165円かかる。

2.還元率が高い ポイント還元率は、"投資信託資産残高の年率:0.1%(投資信託資産残高が1000万円以上の場合は、年率:0.2%)"です。したがって、現金交換時の目減り分を考慮すると、ポイント還元率は、年率:0.085%(投資信託資産残高が1000万円以上の場合は、年率:0.17%)です。

図:SBI証券のポイント還元率:年率

投資信託資産残高取得ポイント(年率)現金交換時の目減り考慮**備考
1000万円未満0.1%0.085%現金交換時に住信SBIネット銀行以外へ振り込んでもらった場合、ポイント還元率は0.08%(投信残高が1000万円以上の場合、0.16%)に下がり、165円の手数料がかかる。
1000万円以上0.2%0.17%
** 計算式:取得ポイント(1年)×0.85

楽天証券は、現金化が困難
 SBI証券は、ポイントの再投資に向いているため、もっともおすすめだと解説してきました。

 ただ、楽天証券も、ポイントの還元率では、SBI証券に負けていません(ポイント還元率:0.03%~0.12%)。では、なぜ、楽天証券ではだめなのでしょうか?

 楽天証券のポイントは、現金化が困難だからです。なぜなら、(1)楽天証券の受け取りポイントは、"楽天スーパーポイント***"・"楽天証券ポイント****"の2種類から選べますが、(2)上記2種類のポイントには、現金化の交換ルートが無いからです。
*** 楽天スーパーポイントは、楽天グループのサイト(楽天市場・楽天ブックス・楽天トラベルなど)でのみ、現金と同じように使うことができる。
**** 楽天証券ポイントは、(1)楽天スーパーポイントに目減りなしで交換できるほか、(2)かなり目減りするがJMBマイルにも交換できる。
JMBマイルとの交換レート:35楽天証券ポイント(35円相当:楽天スーパーポイント交換時)→JMBマイル10マイル(10円相当:WAON交換時) 目減り71%

マネックス証券は、現金化の条件が著しく不利
 SBI証券は、ポイントの再投資に向いているため、おすすめだと解説しました。また、楽天証券は、ポイントの現金化が困難なため、おすすめできないと解説してきました。さて、ポイント還元をおこなう代表的な証券会社は、残りあと1社です。最後の1社は、マネックス証券です。

 ただ、マネックス証券も、楽天証券と同じくポイント還元率は高い(0.08%)です。では、なぜ、マネックス証券では、だめなのでしょうか?

 マネックス証券は、現金化の条件が著しく不利だからです。なぜなら、(1)マネックスポイントは、マネックス証券でおこなった株式取引手数料に充当できますが、(2)マネックス証券の株式手数料は、もともと高い[成行:約定金額の0.105%(最低手数料1,050円)・指値:約定金額の0.1575%(最低手数料1,575円)]からです。

    わき道にそれますが、電子マネー・金券でよければ、他にも交換ルートがあります。ただし、条件がいいとは言えません。
    ANAマイレージへの交換(75%目減り)
    400マネックスポイント(2000円相当)→ ANAマイレージ500マイル分(500円相当:Edy交換時)(75%目減り)→Edy交換(目減りなし)
    《セゾン》永久不滅ポイントへの交換(目減りなし)
    50マネックスポイント(250円相当)→ 《セゾン》永久不滅ポイント50ポイント(250円相当:図書カード交換時)(目減りなし)→図書カード・デパート商品券(目減りなし) ※ ギフトカードには交換できません。
    ※追記(2011/05/18)
    2011年5月2日に、マネックス証券の株式取引手数料が改善され、1注文の約定金額が10万円以下の場合、105円の手数料で株式取引できるようになりました。








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