楽天証券が2019/12/29から、投資信託の定期売却サービスをはじめました。このサービスは、投資信託を「定額」・「定率」・「期間設定」で定期売却できるサービスです。
このうち「定率」の定期売却がすばらしいので、この記事ではこれだけ解説します。「定額」・「期間設定」の定期売却について知りたい方は、下の公式ページを見てください。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20191216-02.html
今まで、投資信託の定期売却サービスは、SBI証券の「定額」売却サービスしかありませんでした。定額売却サービスとは、毎月(または隔月)に決めた額を自動でうってくれるサービスです。
老後はこのサービスを使って、SBI証券で年に一回、目標資産額の3.8%÷12ヶ月した額を定期売却で設定すればいいかな、と考えていました。
たとえば、目標資産額:4000万円、期待リターン:3.8%の場合、
4000万円 × 3.8% ÷ 12ヶ月 = 12万6666円→月に126,000円売るように設定します。このように、毎年12月ごろに翌年分の取り崩し額を設定すればいいか、と思っていました。
上記のようにすることで、毎年大体3.8%で売却できるのではと考えていました。毎月、定率で売却することができないので、これで擬似的に定率売却をしようとしていたのです。
ただ、この方法の欠点として、「年に一回、忘れずに取り崩し額の設定をしなければならないこと」があります。年をとったら、この設定作業が負担になるかもしれません。また、思考能力がおとろえた未来の自分は、設定自体を忘れるかもしれません。
今回、楽天証券の定期売却サービスで「定率」売却できるようになったことで、毎年設定する必要がなくなりました。楽天証券の定率売却の設定単位は、0.1%以上0.1単位ですから、月に0.3%(=3.8%÷12ヶ月 ※端数は切り捨て)取りくずすように最初に1度だけ設定すればいいわけです。
なお、私が定率売却にこだわるのは、「定額」売却だと効率的にとりくずしできないからです。定額だと設定した額(たとえば10万円など)を確保するために、評価額がひくいとき(=相場が下がっているとき)は多くの口数を売る必要があり、評価額がたかいとき(=相場が上がっているとき)は少しの口数しか売る必要がありません。
つまり、相場が下がっているときに、より多くの口数を売ってしまうことになるわけです。相場が上がっているとき(=相場が加熱しているとき)は高く売れるわけですから、より多く売りたいにもかかわらず。これはとても非効率ですよね。
以下では、楽天証券について、ちょっと気になる点がありましたので、書いていきます。
楽天証券は、楽天銀行の口座がないとお金をATMで直接出金できない
楽天証券は、キャッシュカードがありません。ですが、楽天銀行の口座も持っていれば、マネーブリッジを使うことで、証券口座のお金をATMでおろすことができます。
マネーブリッジとは、「楽天証券」と、「楽天銀行」との口座を連携させるサービス(無料)です。口座を連携させると、楽天証券の口座のお金が自動で楽天銀行に出金されるため、楽天銀行と提携しているATM(コンビニ・イオン銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行のATM)で出金できます。
そのため、証券口座でうけとった売却代金を現金として受け取るために、自分でパソコンなどを使って銀行の口座にうごかす必要はありません。
年をとっておとろえたら、パソコンでの出金操作は面倒になるでしょう。老後に使うシステムなので、「パソコンで出金操作をしなくても直接ATMでおろせること」は地味に重要だとおもいます。
なお、楽天銀行のお金を使って、楽天証券で投資信託を買うこともできますので、「自動で出金されたせいで投資信託を買うお金がなくなった」ということは起こりませんので安心してください。
・証券口座のお金を出金するためのATM一覧
証券会社名 | 使えるATM | 手数料 |
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楽天証券 | なし ※ただし、楽天銀行の口座があってマネーブリッジを使っていれば、コンビニ・イオン銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行のATMが使える |
0~275円(税抜) |