子供のための資産運用に向いた、証券会社はないのかな?
こういう疑問をもたれた方は、子供の将来のために、今から資産運用をしておいてあげたい、とお思いなのではないでしょうか。
資産運用は、早くはじめればはじめるほど、効果が高いです
なぜなら、資産運用は、1年目にあがった利益を翌年に再投資することで、より大きな利益になるからです。
再投資からあがった翌年の利益は、さらに翌々年に再投資され、雪だるま式に利益がふえていきます。
たとえば、最初の1年に投資した1万円を、年に7%の利回りで運用した場合、
・20年後には、3.87万円(=1万円×1.07の20乗)になります。
・60年後には、なんと57.95万円(=1万円×1.07の60乗)にもなります。
この雪だるま式にお金がふえていく効果は、「複利効果」とよばれます。
一般的には、資産運用をはじめるのは社会人になってからです。
そのため、定年までの40年くらい積み立てるのがふつうです。
ですが、子供のために、0歳から積み立てておいてあげれば、成人までの18年を余分に積み立てることができます。
すると、複利効果がより高まって、月の積立額が少なくても、より多くの資産をつくることができます。
ただ、子供のための資産運用といわれても、どうやってはじめればいいのかわからないかもしれません。
そこで、以下で、子供のための資産運用の方法を解説します。
未成年者の口座を開設する
未成年者の口座をつくるには、親も口座が必要
基本的に、未成年者の証券口座は、親も口座をもっていなければ作れません。
そのため、まず、ご自分の口座を開いてから、子供さんの口座をつくりましょう。
そして、子供さんが成人になるまで、代わりに運用することになります。
全世界株式に投資する、投資信託に積立投資する
複利効果は、リターンが高いほど高くなる
先ほど解説した複利効果は、リターンが高いほど効果が高くなります。
たとえば、1万円を18年運用する場合でも、
・リターンが3%の場合は、18年後に、1.70万円になります。
・リターンが7%の場合は、18年後に、3.38万円になります。
このように投資期間がながくなると、リターンの高い低いによる運用結果のちがいが大きくなくなるので、リターンが高いものに投資するのがおすすめです。
リターンが高いものなら、全世界株式がおすすめ
リターンが高いものでおすすめなのが、年7%のリターンが期待できる、全世界株式です。
なお、7%という数値は、わたしたちの年金を運用する公的機関(=年金積立金管理運用独立行政法人)の資料によります。
>> 全世界株式のリターンが7%といえる詳しい理由は、この記事で解説しています。
>> 過去34年のデータから計算した、全世界株式のリターン7%の理由はこちら
「全世界株式への投資」といっても難しいものではなく、全世界株式に投資する投資信託ひとつだけに投資する、というシンプルなものです。
全世界株式に投資する投資信託のなかでは、手数料が年0.2%と最安クラスのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下:オール・カントリー)という商品がおすすめです。
全世界株式で成人まで運用したときの資産額は?
全世界株式(年7%のリターン)を、0歳→18歳の18年間積立投資した場合、いくらになるか計算してみましょう。
・月1万円(年12万円)の積立投資をすると、18年後に408万円になります。
・月2万円(年24万円)の積立投資をすると、18年後に816万円になります。
>> ご自分の積み立て条件で計算したい場合は、こちらでできます。
子供が成人になったら、投資信託自動取り崩しサービスを設定する
子供が成人になったら、成年者の口座に切り替わる
子供さんが成人になったら、未成年者の口座は、成年者の口座に切り替わることになります。
成年者の口座に切り替わったら、今後は、子供さんが運用することになります
なお、成年者の口座に切り替わりの際には、「投資信託自動取り崩しサービス」を設定するのがおすすめです。
投資信託自動取り崩しサービスとは、投資信託の一部を、毎月自動で取り崩してくれるサービスです。
取り崩したお金は、証券口座に入金されますが、証券会社によっては銀行口座に振り込んでくれるところもあります。
ここでのポイントは、単純に運用してきたお金をプレゼントしているわけではない―ということです。
「毎月数万円の収入がはいってくる仕組み」をプレゼントするわけです。
この仕組みがとても有用だとわかれば、成人した子供さんも自分で積み立てをつづけて、よりおおきな額を運用しようとするかもしれません。
また、積み立てをつづけない選択をしたとしても、給料がすくない若いときの、月数万円の副収入はとてもおおきいと思います。
投資信託自動取り崩しサービスでは、取り崩し率を設定する
なお、投資信託自動取り崩しサービスでは、取り崩し率を設定する必要があります。
さきほど、全世界株式のリターンは7%と解説しましたが、取り崩し率は年4.5%にするのがおすすめです。
なぜなら、7%のうち、2.3%はインフレで増えた分だからです。
そのため、その2.3%分は、取り崩さずに運用をつづけて、将来のインフレにそなえます。
また、先ほど解説したように、オール・カントリーは年0.2%の手数料がかかりますので、その分も取り崩さないで残しておきます。
そのため、取り崩し率は、年4.5%(=7%-2.3%-0.2%)ということになります。
年4.5%といっても、816万円を取り崩せば、月30,600円(=816万円×4.5%÷12ヶ月)にもなります。
投資信託自動取り崩しサービスはかぎられた証券会社にしかない
ただ、この「投資信託自動取り崩しサービス」は、かぎられた証券会社でしかおこなっていません。
ですので、この方法をおこなうには、投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社を選ぶ必要があります。
以下で、このような投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社を、ランキングにしてみました。
投資信託自動取り崩しサービスのおすすめ証券会社
取り崩しの年率を設定すると、毎月取り崩し年率の12分の1の額を取り崩してくれます。
たとえば、全世界株式のリターン:4.5%(インフレ調整後)を設定すると、毎月0.375%(=4.5%÷12ヶ月)ずつ取り崩してくれます。
そのため、取り崩したい年率の、ぴったり1ヶ月分を毎月取り崩すことができます。
つまり、200万円を年4.5%で取り崩した場合、月7,500円(=200万円×4.5%÷12ヶ月)の運用益が得られることになります。
取り崩したお金は、毎月設定した額を、設定した銀行口座に振り込んでもらうように設定できます。
ですので、証券会社の都合で、振込先の銀行がしばられません。
現時点でもっともすぐれた取り崩しサービスを提供しており、いちばんおすすめです。
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