運用報告書は、基本的に、投資信託を購入した投資家のために作られるものです。ですから、当然、投資信託を購入していない投資家に、運用報告書は配られません。
しかし、運用報告書には、運用会社のホームページでほとんど公開されない"投資信託の比較に役立つ情報"が、記載されています。投資信託の比較に役立つ情報とは、"マザーファンドの総資産額""信託手数料以外のコスト(委託手数料・有価証券取引税・保管管理等)""投資銘柄数"の3つです。こういったこともあり、多くの運用会社では、インターネット上(=自社のホームページ内)で、運用報告書を公開しています。
しかし、運用会社の中には、インターネット上に運用報告書を公開していないところもあります。そういった場合、どうやって運用報告書を入手すればいいのでしょうか?
運用会社のホームページで非公開の運用報告書は、販売会社のホームページで入手します。運用報告書を入手できる販売会社の探し方は、以下です。
まず、運用会社のホームページから、希望ファンドの販売会社一覧を入手します。(運用報告書を公開していない運用会社でも、販売会社一覧は公開されています。)次に、販売会社一覧に掲載されている販売会社のホームページで、希望ファンドの情報ページに、運用報告書が公開されていないか確認します。これを、販売会社一覧に掲載されている販売会社全てに、行います。なお、販売会社全てを確認しても見つからない場合、運用報告書をファンドの購入前に入手することは、できません。
図:運用報告書を入手できる販売会社の探し方