運用にかかるコストでは、運用にかかわる会社への報酬:信託手数料が、良く知られています。
ただ、運用にかかるコストは、信託手数料だけではありません。他に、"売買委託手数料"・"有価証券取引税"・"保管管理等"の3つがあります。これらは、販売会社や運用会社のホームページでは、明示されていません。
しかし、これらの数値は、見逃すことができない重要な数字です。なぜなら、PRU 海外株式マーケットパフォーマーのように"保管管理等"が非常に高く、信託手数料が安いファンドもあるからです。このようなファンドの場合、信託手数料を見ているだけでは、運用コストが安いファンドだと勘違いしてしまいます。では、どうやって、明示されない運用にかかるコスト(売買委託手数料・有価証券取引税・保管管理等)を調べれば良いのでしょうか?
運用報告書で確認すると良いです。具体的には、運用報告書の"1万口(元本10,000円)当たりの費用の明細"を確認します。
運用報告書の始めの方にある"1万口(元本10,000円)当たりの費用の明細"には、運用にかかったコストが記載されています。運用にかかったコストとは、"信託手数料"・"売買委託手数料"・"有価証券取引税"・"保管管理等"です。したがって、運用報告書の始めの方にある"1万口(元本10,000円)当たりの費用の明細"を確認すれば、"売買委託手数料"・"有価証券取引税"・"保管管理等"が分かります。
図:運用にかかるコストを調べるには、運用報告書を確認
図:運用にかかるコストの詳細項目