「即時入金と指定振込口座で、投資資金を無料で移動」で、投資資金を無料で移動させる方法を解説しました。同記事は、証券会社に預けている投資資金を、別の証券口座に移動することを前提とした記事です。つまり、"投資資金"を移動させる際に便利な方法です。
しかし、お金は、"投資資金"として使うこともあれば、"生活資金"として使う場合もあります。したがって、投資資金を、生活資金として使用しなければならなくなることもあるでしょう。
ただ、「即時入金と指定振込口座で、投資資金を無料で移動」で、振込指定口座に指定した楽天銀行ですが、"生活資金"の振込先としては問題があります。なぜなら、楽天銀行には、ATM利用料が270円かかるという、弱点があるからです。この弱点のため、ATMで現金をおろす可能性のある生活資金の扱いには、向きません。
したがって、投資資金を生活資金として使う場合は、他の条件の良い銀行に振り込みたいところです。しかし、このときに、手数料がかかってしまっては意味がありません。では、投資資金から生活資金への移動を、無料で行うにはどうすればいいのでしょうか?
メイン証券会社から、楽天銀行、メイン以外の証券会社を経由して、住信SBIネット銀行に振り込んでもらうと良いです。具体的な資金の振込み手順は、以下です。
1. | メイン証券会社から、振込指定口座への振込みで、楽天銀行に振り込んでもらう |
2. | 楽天銀行から、即時入金を使って、"メイン以外"の証券会社に振り込む |
3. | "メイン以外"の証券会社から、振込指定口座への振込みで、住信SBIネット銀行に振り込んでもらう |
1.メイン証券会社から、振込指定口座への振込みで、楽天銀行に振り込んでもらう
投資資金から生活資金への移動を、無料で行うための振込み手順を解説しました。ここでは、まず、"メイン証券会社から、振込指定口座への振込みで、楽天銀行に振り込んでもらう"から解説していきます。
投資資金を生活資金として使う場合、まず、メイン証券会社の口座の投資資金を、移動させなければなりません。投資資金を扱うメイン証券会社の振込指定口座は、楽天銀行に指定しているという前提でした。振込指定口座は、このままで良いのでしょうか?
かまいません。投資資金は、まず、楽天銀行に振り込んでもらいましょう。振込指定口座を変更しない理由は、振込指定口座の変更には、手間がかかるからです。具体的には、以下です。
振込指定口座の変更手続きには、時間(1~2日程度)がかかります。また、振込後には、振込指定口座を、楽天銀行に戻さなくてはなりません。
2.楽天銀行から、即時入金を使って、"メイン以外"の証券会社に振り込む
投資資金を生活資金として使う場合、まず、メイン証券会社から、振込指定口座への振込みで、楽天銀行に振り込んでもらうことを解説してきました。
ただ、この状態では、先ほど解説したように、月2回目からATM利用が210円かかってしまいます。この状態が、望ましくないというのが前提ですから、ここで一工夫する必要があります。では、どう工夫すればいいのでしょうか?
"メイン以外"の証券会社*に、即時入金を使って、振り込みましょう。"メイン以外"の証券会社に振り込む理由は、振込指定口座を変更する手間が、かからないからです。
先ほど解説したように、振込指定口座の変更には、手間がかかります。楽天銀行以外を振込指定口座にした―"メイン以外"の証券会社に入金すれば、振込指定口座を変更する必要がありません。したがって、"メイン以外"の証券会社に入金すれば、振込指定口座を変更する手間がかかりません。
* この証券会社は、楽天銀行の即時入金に対応した証券会社でなければなりません。
図:楽天銀行から、即時入金できる証券会社
証券会社名(会社のHPへ) | 取り扱いインデックスファンド一覧へ |
SBI証券 | SBI証券の取り扱いインデックスファンド |
楽天証券 | 楽天証券の取り扱いインデックスファンド |
マネックス証券 | マネックス証券の取り扱いインデックスファンド |
GMOクリック証券 | ー |
松井証券 | ー |
他15社 |
3.メイン以外の証券会社から、振込指定口座への振込みで、住信SBIネット銀行に振り込んでもらう
投資資金を生活資金として使う場合、メイン証券会社から、楽天銀行に振り込んでもらい、"メイン以外"の証券会社に振り込むことを解説しました。
さて、ここで再確認しますが、最終目的は、生活資金を楽天銀行より利用条件の良い銀行へ、移動させることです。ですから、"メイン以外"の証券会社の振込指定口座に、楽天銀行より利用条件が悪い銀行を指定してしまっては、意味がありません。では、どの銀行を指定すると良いのでしょうか?
住信SBIネット銀行が良いです。住信SBIネット銀行が良いと言える理由は、生活資金の利用条件が、楽天銀行より優れているからです。具体的には、以下です。
住信SBIネット銀行は、ATM利用が、月5回まで無料です。また、使用できるATMは、郵便局と、セブン銀行、ほとんどのコンビニ(ローソン・ファミリーマート・ミニストップ・サークルKサンクスなど)のATMです。そして、振込手数料が月3回まで無料(4回目以降は、154円)です。**
** 楽天銀行への振込のみ、振込手数料無料の対象外なので、注意してください。
図:投資資金を生活資金へ、手数料無料で移動する方法の全体図
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「毎月○%取り崩す」というようなパーセントでの取り崩しはできず、額を指定する(例:月5万円など)取り崩ししかできません。
銀行口座への自動振り込みはおこなっておらず、定期的に証券口座から、銀行口座に手動でお金を動かさなくてはなりません。
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