現在、無条件で月数回の振込手数料が無料の―金融機関があります。無条件で月数回の振込みが無料の金融機関には、(1)住信SBIネット銀行(月3回無料)、(2)新生銀行(月1回無料) の2つがあります。
ただ、無条件の振込手数料無料サービスは、時間がたってから改悪された例があります。過去に、無条件の振込手数料無料サービスが改悪された金融機関例として、以下があります。住友信託銀行は、(1)無条件で月5回まで振込手数料無料でしたが、(2)条件が追加されて、預入資産残高が100万円以上の人だけになりました。新生銀行は、(1)無条件で月5回まで振込手数料無料でしたが、(2)無料回数が、月1回だけになりました。では、振込手数料を節約したい場合、どうすればいいのでしょうか?
新生銀行で振込手数料無料の条件(=MMFを30万円分購入*)を満たし、月5回まで振込手数料を無料にすればいいです。理由は、以下です。
* これは、条件の1つです。計5つの条件のうち、1つ満たせばサービスを受けられます。
(補足説明)MMFとは、公社債に投資するファンドです。ほぼ元本割れがありません。
- ●無条件の場合より、改悪の可能性が低いから
●同じサービスをおこなう会社の中で、振込手数料無料の条件達成が、もっとも容易だから
2016年4月28日に、新生銀行のMMFが繰上償還されてしまったため、この記事の方法は使えなくなってしまいました。
無条件の場合より、改悪の可能性が低い
振込手数料を節約するには、"新生銀行で振込手数料無料の条件(=MMFを30万円購入*)を満たし、月5回まで振込手数料を無料にすればいい"と解説しました。
まず、"無条件の場合より、改悪の可能性が低い"から解説していきます。なぜ、そう言えるのでしょうか?
それは、新生銀行も信託報酬を受け取れるからです。なぜなら、(1)投資信託は、販売した会社も、信託報酬を受け取れますが、(2)MMFは、投資信託だからです。
- わき道にそれますが、投資家が30万円分のMMFを買った場合、新生銀行は、最低でも信託報酬を―年752.1円以内(=30万円×0.2507%)を受け取れる計算になります。**(値動きはないと仮定)
** MMFの信託報酬は、年率0.5071%以内(内販売会社:年0.2507%以内(税込)~年0.3721%以内(税込))
(参考)大同のMMF 交付目論見書の6p - 運用管理費用(信託報酬)
同じサービスをおこなう会社の中で、振込手数料無料の条件達成が、もっとも容易
新生銀行の条件ありの振込手数料無料サービスは、新生銀行も信託報酬を受け取れるため、無条件の場合より改悪の可能性が低い―と考えられることを解説してきました。
ただ、金融機関にメリットがある条件を達成したお客のみ、振込手数料を月5回無料にするサービスをおこなう―金融機関は、複数あります。では、なぜ、新生銀行を選ぶべきなのでしょうか?
同じサービスをおこなう会社の中で、振込手数料無料の条件達成が、もっとも容易だからです。同じサービスをおこなう会社の振込手数料無料の条件は、以下です。まず、新生銀行の条件は、"30万円の指定投資商品(MMFなど)を購入(保有)する "ことです。*次に、楽天銀行の条件は、"給与の振込先に、楽天銀行を指定する"ことです。
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